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***







「…」




そのまま佐野くんと話さず私は部屋に戻ってきた。
ベッドに入るのは申し訳なくて、
とりあえず部屋の端っこに座った。




「…」




likeとLove。
私にとって見ればどっちも同じだ。


皆大好きだから。


でも佐野くんは違っていて、
私と結婚?なんでだろう。


するかしないかじゃなくて、
結婚したいくらい好きって意味なの?


分かんない私には。


どうしたら分かるのかな、
皆と同じ気持ち。


でも…




「…」




もし佐野くんが別な子を好きになったら。


私は佐野くんの家に遊びに来れるのかな。
前みたいに皆同じ風に接してくれるかな。


なったことないからわかんないけど、
佐野くんはお母さん達の言うようにイケメンだし。


私はどこにでもいる女の子で、
佐野くんとは違う。


佐野くんが助けてくれなかったらきっと、
関わることなんてなかった。


そしてお姉ちゃんも助からなかった。
私は全部失ってた。




「ふぅ」




佐野くんには感謝してる。
だからこそなのかな。


自分みたいな弱い人間が
深く関わっちゃ行けないような気がする。


私にしてあげられることは全部するけど、
私がいたら佐野くんは…。




「…」




佐野くんは凄い人なんだ。


分かってるよね私。


ちょっと甘やかしてもらったからって、
調子に乗っちゃダメよ。


皆の幸せを守ろう。
私に出来ることがあるなら。




「…ごめんね佐野くん…」


















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月6日 2時

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