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note 748 ページ49

***







移動中ずっと意識が朦朧としていた。


でも、佐野くんが手を握っててくれたから、
なんとか耐えれた。


私はそのまま病院に搬送された。




「…」


『聞こえますか?』


「…はい」


『良かった!』




出血は多かったものの、
幸いにも縫う手術とかが無い軽い怪我が多くて助かった。


喧嘩後だから痣だらけなの気になるけど、
時期に良くなるそうだ。




『親御さんに連絡は…』


マ「さっきしたんで大丈夫です」


『そうでしたか』


マ「ありがとうございました」


『はい。ではよろしくお願いします』


「…」




手当後は個室に移動させられて点滴を打っている。




マ「A…」


「…佐野くん…」


マ「さっきよりマシか?」


「うん…ありがとう、来てくれて…」


マ「はぁ…1人で勝手なことすんなよ」


「ごめんなさい」


マ「マジで焦った…お前が居なくなったら俺生きてけねぇからホント」


「!」


マ「頼むから隠し事やめてくれ」


「…ごめん…」


マ「はぁもう…」




佐野くんがたくさん私の手を握りしめてくれた。
安心感が凄くて泣きそうになる。




マ「何があったんだよ」


「…憐」


マ「えっ」


「憐お兄ちゃんが…出所してお姉ちゃんにちょっかい出してたの…だから、私がボコボコにしたの」


マ「お前何も注射されてねぇよな?!」


「うん…圧勝だった、けど…爆弾持ってたの、知らなくて…」


マ「っ」


「間一髪で逃げたんだけど、衝撃で吹っ飛んじゃって…」


マ「憐は?」


「…死んだ、燃えてた…」


マ「っ…あの野郎、最後の最後まで…!」


「ごめんね。でも良かった、皆がいたら、もっと被害増えてたから…」


マ「!!」


「ちょっと、安心した…」


マ「バカ…お前が傷だらけだろ…」


「平気だよ…タフだから」


マ「そういう問題じゃねぇ。あーもうやっぱり俺がずっと傍に居る…絶対離れんな」


「佐野くん…」


マ「分かったな」


「…」




その真剣な顔を見て、
YESと答えるしか無かった。
















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月19日 16時

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