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note 745 ページ46

***








憐「ウッ…ゲホッ…」


「…」


『お、おい!殴りすぎだぁ!』


『ボスが死んじまう!!』


「…まだ生きてたか」


『『ヒィッ!』』




全員の意識が無くなるまで私は殴り続けた。
誰1人逃がさないために。




憐「…」


「二度とお姉ちゃんに近付くな」


憐「…わ、…る…」


「お前が近付いた分、私はお前の寿命を減らす」


憐「や…めろ…」


「私達に関わるな」


憐「ゲホッ」


「…」


『居たぞ!!ボスがやられてる!!』


『ボス!!』


憐「っ…まだ、いんだよ…」


「あっそう」




私はタコ殴りにしていた憐を放置して、
工場に入ってきた人間をまた倒していった。


鉄パイプで頬殴られたり腕とか脚叩かれたりもしたけど、今は痛みすら感じないくらい爽快だ。




『バケモンかよ…!!』


『皆逃げろ!!』


「ちっ」




さすがに人数が多くて何人か逃がしたけど、
まぁ良いや。目的さえ果たせば。




「さて…」


憐「おい!」


「!」




いつの間にか起き上がっていた憐が手に何か持っていた。




「それは…!」


憐「はぁ…勝てねぇなら…一緒に死のうぜ…A!」


「っ!!」




手に持っていたのは明らかに爆弾だった。
完全に油断してた。


私はピンを引き抜いた憐を見て慌てて走った。




憐「あっはっはっは!!」


「っ…!」




ギリギリの所で工場から出た瞬間。




「きゃあっ!!」




後ろから大きな音と熱風がして私は外に吹き飛ばされた。




「うッ!!」




衝撃で少し頭を打ったのと、
地面に体が擦れて血塗れになった。




「ハァッ…ハァ…!」


『ギャァア!!!!』


『熱い!!熱いぃあ!!!』


『助けてくれぇぇぇ!!!!』


「っ!」




中に取り残された人も巻き添えを食らい、
憐と共に燃えているのが分かった。


廃工場は激しい火を上げ、
黒煙を空へと漂わせた。




憐「愛してるぞAッ!!!!!」


「…」


憐「お前は、永遠に…俺のものだァァ!!」


「…」


憐「アッハッハッハッハッ!!!!」




焼ける匂いと憐の喚き声が響く。
私の脳裏にその光景は深く刻まれることとなった。

















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月19日 16時

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