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***
土曜日午後7時。
結局1人で来てしまった。
憐「お前…！！」
「久しぶり」
『え！こいつ本人じゃないすか！』
『うへー噂通り美人だなぁ』
憐「へぇ、那瑞奈から聞いたんだ？」
「うん、私の事探してたんでしょ」
憐「そーだっ」
「来てあげたよ」
憐「1人で？つかなんだその特攻服」
『憐さん、あれは最近渋谷で…』
憐「東京卍會？」
「そう。そこの副総長なの私」
憐「マジで言ってんの？お前が？」
「そうだよ」
『女が副総長の暴走族とか絶対弱いだろ！』
『ひー捻り潰してぇ笑』
憐「偉くなったもんだな」
「そっちこそ。私にボコられてまだ気が済まないの？」
憐「お前にボコられても俺の愛は変わんねぇなぁ？」
「気持ち悪い」
『ひゅーひゅーボス一途〜』
『とか言いながら俺らにも抱かせてくれるからな笑』
『仲間思いのボスだぜ〜』
憐「お前ら静かにしろよ」
「…」
パッと見20人はいる。
お姉ちゃんよく毎回ここ来てたな。
でも、今の私は絶対に負けない。
憐「あの頃みてぇにはいかねぇぞ」
「こっちも同じセリフだよ」
憐「お前らやれ」
『よっしゃぁー！！』
『楽しもうぜェ！！』
「…」
初手で2人からの攻撃。
1人は回し蹴りで顔面を狙って、
もう1人の攻撃を躱して鳩尾に一発。
急所狙えば効率的に倒せる。
憐「！」
『秒で！？』
『なんだアイツ…！！』
「私格闘技たくさんやってるんだよ」
憐「一斉に行け！！」
『『おりゃァあ！！！！』』
「っ…」
怯むことなんてなかった。
むしろ戦ってる時が自分で居られるような気がした。
自由な気持ちってこんな感じだ。
『ｶﾊｯ…！』
『うっ、ぐ…』
『いでぇえ！！』
「…」
憐「は…？」
最近ストレスが溜まってたから丁度いい。
全部発散して帰ろう。
憐「っ！来るなぁ！！」
「しねぇえ！！」
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年3月19日 16時
