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姉「出所してからAのことも何回か見かけて、更に可愛くなったの知って私に声かけてきたの」
「…」
姉「でもあんな奴に大事な妹渡したくない…」
「お姉ちゃん…」
姉「元々私があんなのと付き合っちゃったのが問題だしねっ。今真くんと出会えてこんなに幸せなのに、私何やってたんだろうねゴメンほんと」
「んーん、お姉ちゃん悪くないよ」
姉「っ…」
「ねぇお姉ちゃん」
姉「ん?」
「たまに夜遅いのもそうやって引き伸ばしに行ってくれてたってことだよね?」
姉「…うん、たまに殴られそうになるけど」
「そっか…」
お姉ちゃんが弱いの知ってて狙って来てる。
どこまでも性根が腐っていることに腹が立つ。
「じゃあさ、今度行く日いつ?」
姉「えっ?」
「私が代わりに行くから」
姉「は!?何言ってるの!?Aのこと狙って憐達は…!!」
「だからだよ」
姉「え?」
「私が行って、憐お兄ちゃん達ボコボコにして警察に突き出せば終わるよね」
姉「!」
「今後は接近禁止命令とかも出してもらってさ、その方が良いよ」
姉「で、でも1人じゃ…」
「私佐野くんの不良グループに入ってるんだよ?皆にもお願いするから大丈夫だよ!」
姉「っ!そういえばそうだったね…!」
「皆強いし、憐お兄ちゃん達なんかあっという間にやっつけちゃうよ」
姉「…うん、そうだね!」
「うんうん。真一郎くんにも私から言っておくから、お姉ちゃんはいつも通り接してあげてね」
姉「A…毎回ごめんね」
「んーん!大丈夫だよ!お姉ちゃん大好きだからっ」
姉「もう…涙出るんだけど…!!」
「むしろごめんね気づいてあげられなくて」
姉「んーん…ありがとう」
「うんっ」
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月19日 16時