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***
姉「それで、話って？」
「うん」
ご飯を食べてからお姉ちゃんの部屋に来た。
「お姉ちゃん最近変だよ」
姉「えぇっ！？唐突だなぁ…」
「って、真一郎くんが思ってるみたい」
姉「！…真くんが？」
「うん」
姉「えと…真くんに聞いたの？」
「そう。お姉ちゃん何か隠してるでしょ」
姉「そんなことないよ！」
「じゃあ携帯見せて」
姉「へ…」
「見せてお姉ちゃん」
姉「な、なんで？」
「変な人から電話かかってきてないか見るだけ」
姉「っ…」
ちなみにこれはわざと言ってる。
確信とか何も無いけどお姉ちゃんにホントのこと吐かせるまで色んな方法で試そうと思う。
姉「えと…」
「早く」
姉「…」
でも一発目でドンピシャだったみたい。
「…ねぇ大丈夫じゃないよねそれ」
姉「…ちょっとだけ」
「何があったの？私にだけでいいから教えてよ」
姉「っ……はぁ、そうだよね。言わなきゃダメだよね」
お姉ちゃんは深呼吸して、
私にその事を伝えてくれた。
姉「…A、あの日のこと覚えてるよね」
「あの日？」
姉「憐のこと…」
「うん」
姉「憐が少年院に入ってしばらく経って…私浮かれててずっと忘れてたんだけど、もう釈放されてるんだよね」
「…」
姉「私の番号覚えてたみたいでさ…この前連絡あって、謝りたいから会おうって言われたの」
「うん」
姉「でもその日…いざ会ってみたら…」
「うん」
姉「…私、脅されちゃって」
「えっ…」
姉「Aを、騙して連れて来いって…でもそんなの嫌だったから断ったの。そしたら…」
「…」
姉「真くんのお店潰すって言われて…」
「っ！」
姉「だから今…色々頼んで引き伸ばしてもらってるの…どうするかは私が考えるから！」
「お姉ちゃん…」
姉「ごめんね！またAに迷惑かけたくないから、私1人でなんとかしようと思ってさ…」
「っ…」
姉「心配しないでね。絶対何とかしてみせるから」
「…」
すごく不安そうな顔をするお姉ちゃんを見るのが辛かった。
「…憐お兄ちゃんは」
姉「うん」
「どうして私連れて来いって言ったの？」
姉「…言ってたでしょ。アイツはAのこと死ぬほど好きみたい」
「…」
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年3月19日 16時
