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***







お風呂から上がると、
ちゃんと着替えを用意してくれていた。


下着とか無いからそのままなの嫌だけど仕方ない。
バッグに入れていたサラシで胸だけ固定させた。




イ「ん、おかえり」


「…」




リビングに戻ると窓際で何かしていたイザナさん。




「っ!それ私の携帯!」


イ「代わりに連絡しといてやったぜ」


「!」




携帯の画面を見せられ、
私のお母さんに今日は泊まって帰るとメールしていた。




「何勝手なことしてるんですか!」


イ「探されても困るから」


「っ…」


イ「てかお前結構マイキーと連絡してんだな」


「!!」


イ「お前の返信少ねぇけど…マイキーのメール見てる限りお前らもしかして付き合ってんの?」


「…」


イ「あれ図星か?」


「…」




この人は色々と思い出したくないことまで平気で聞いてくる。憐お兄ちゃんとの事件の事も全部…。


嫌なのに、嫌なのに…。




イ「えっ」


「…」




腹立たしさと嫌な思いが込み上げて来て、
気づいたら泣いていた。
仕返しができないストレスも相まって。




イ「…なんで泣く?」


「…」


イ「普通に聞いただけじゃん俺」


「…」


イ「何がそんなに悲しいんだよ」


「…」


イ「分かんねぇ奴…」




近付いてきたイザナさんが私を抱き締めようとしたのが分かった。でも何もかも嫌で私は突き飛ばした。




イ「…」


「さわ…んないで」


イ「…ふーん」


「…」




頭に血が上って冷静になれない。
私は頭を抱えて壁際に座り込んだ。




イ「はぁ」


「…」


イ「(もっと簡単にいくと思ってた…)」


「…」


イ「!」




そのうちにインターホンが鳴って、
イザナさんは玄関に行ってしまった。
















***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年3月19日 16時

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