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とりあえず果たし状の件は後日きっちり分からせるとして、今日は足が動かないからゆっくりしよう。
先「じゃあここの問題を社さん」
「はい」
授業は超真面目に聞いてる。
佐野くんがノート取らないから代わりに。
そこまでしなくてもって思うかもしれないけど、
昔からこんな感じだから別に今更。
あとノート見せると部屋に置いてるおやつくれるから
割とWINWINの関係。
先「はい、正解です」
『難しいのに凄っ』
「まぁね」
そして私勉強意外と得意です。
お母さんのためにも良い大学出て、
ちゃんと恩返ししたいし。
『いーなーなんでも出来るの』
「私だって努力してるよ〜」
『えっ、意外』
「意外とは」
『元々なんでも出来るのかと思ってた』
「出来ない全然」
『うわぁ…好感しかない』
「ふふっ」
努力が認められるのは嬉しいし、
もっと頑張ろうって思えるから続けよう。
先「来週は小テストあるので勉強してきてね」
『げーーー』
『マジかぁ』
先「それじゃ今日の授業はここまで」
小テストか。
なんとしてでも佐野くんに良い点取ってもらわなきゃ。
『社ー！』
「ん？」
『3年の先輩呼んでるー！』
「えっ」
授業終わって少ししたらクラスの子が教えてくれた。
3年の先輩が何の用だろう。
「…」
『…やっと来た』
クラスの前に居たのはバリバリのギャル。
あんな化粧濃くしてる人久しぶりに見た。
エマちゃんとは違うタイプ。
「なんですか」
『あんたさ〜』
廊下だから他のクラスの子達もチラチラ見てくる。
ホント目立つの嫌だな早く終わらせて欲しい。
「…」
『…』
先輩は私を見るなり顔を近づけて来た。
「…」
『ほんと可愛いね』
「…え？」
『近くで見ても肌綺麗過ぎない？普段何使ってるわけ！』
「あ、え…と？」
『ウチのグループで今度ギャルコンテスト出るんだけど人数足りなくてさー！とりあえず可愛い子ギャルにしちゃえば何でも可愛くね？って思ったからあんた探しに来たわけ！』
「私ですか？」
『そーそー！あんた可愛いって有名だからさ！』
「えぇ…そんなそんなっ」
なんだ詰められると思ってたからびっくり。
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年3月19日 16時
