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***
その日から佐野くんの１ヶ月お触り我慢期間が始まった。
もちろんぎゅーもだめキスもだめ。
とにかく私に触れないのが条件だった。
マ「…」
『なんか佐野くん起きてんだけど今日…』
『めちゃくちゃ不機嫌そう』
『え、大丈夫なのあれ』
『暴れませんように…！！』
佐野くんのクラスでは願掛けが行われていたらしい。
そんなことも露知らず私はいつも通り過ごそうとしていたけど…。
「…何コレ」
私の机の上には「果たし状」と書かれた紙が置いてあった。
『社ちゃん！』
「あ、おはよう」
『ちょっと聞いて！なんか朝社ちゃんの机探してた男の子達いてこれ置いてったの！』
「どんな人だった？」
『えーよく分かんないど、東京なんちゃらかいのもんだとか言ってた…あれ絶対不良だよ！！』
「そっか、教えてくれてありがとう」
それを聞いて私は果たし状の中を開いて読んだ。
確かに東京卍會と書かれており、
内容は私に勝ったら副総長を譲れとの事だった。
「ふーーん…」
どこの隊か知らないけど、
下克上ってことか。
昨日の挨拶見てよっぽど私がひ弱に見えたって事ね。
『私先生に言う？』
「んーん大丈夫！ただのイタズラだったよ」
『え？そうなの？』
「うん」
『なぁんだ良かった…もー社ちゃんに構って欲しいからってそんな事しなくても良いのにね』
「だねー」
なんか腹立つから、
１回会ってぶっ飛ばそ。
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年3月19日 16時
