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「バッカじゃないの！！」
マ「んな怒んなよ」
「信じらんない」
私は佐野くんの危険運転にずっと怒っていた。
「落ちるとこだった！！」
マ「だから掴まっとけって言ったろ？」
「掴まってたし！」
マ「ふふ」
「…」
家に送って貰ったのは良いけど、
ほんとに死ぬかと思った。
ヘラヘラしてる佐野くんが気に入らない。
「もう寝る」
マ「えーもう行くの？」
「夜中なりますけど」
マ「俺の誕生日は日付が変わるまで続きまーす」
「ハイハイおたおめ」
マ「はァ？」
「…プレゼントあげたじゃん」
マ「あ！そういやまだ見てなかった！」
「見なくていい。早く持って帰って」
マ「どれどれ〜」
相変わらず聞いてないのね。
佐野くんは私のあげた小さな箱を開けて
中身を確認していた。
マ「おぉぉぉ！めちゃくちゃセンスあんな！！」
「別に普通だよ」
マ「貰っていーのか！？」
「うん」
マ「サンキュ！」
佐野くんは早速私のあげたネックレスを付け始めた。
マ「A！どうだ！似合う？」
「…似合ってる」
マ「いやーめちゃくちゃいいわコレ！」
「そんな喜ぶ？」
マ「彼女からの初プレゼントがネックレスとか重たくて好きだわ」
「ぶっ飛ばすよ…？？」
マ「冗談冗談！」
「はぁ。終わったなら帰って」
マ「おい冷たい」
「なぁに！」
マ「生理前なの？なんでそんなに機嫌悪いんだよ」
「…」
マ「睨むなって」
「佐野くんもデリカシーないね」
マ「まぁな！」
「…」
マ「無言で帰ろうとすんなー！」
帰ろうとすると引き止められる。
どうやったら帰るんだろこの人。
「帰りなよっ」
マ「やだAと離れたくなーい」
「もう」
マ「好き」
佐野くんにとにかく抱きつかれる。
もういっそのこと諦めて甘やかそう。
マ「あー好き」
「…」
マ「んふ」
頭を撫でてあげると凄く喜んでいた。
マ「なぁこっち向いて」
「だめ、キスしてくるもん」
マ「嫌なのか」
「長いもん佐野くん」
マ「すぐ終わるから」
「…分かった」
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年3月19日 16時
