note 514 ページ15
***
『あら？社さん起きてたんですか』
「！…はいっ」
佐野くんは用事を済ませるために一旦帰ってしまった。
でも最後に抱きしめてくれたのが嬉しくてずっとニヤニヤが止まらないのと今夜また会えるのが嬉しくて私は眠れなかった。
『体調はどうですか？』
「少し苦しいです。でもご飯食べれました」
『え、全部食べれたんですね！』
「はい」
『吐き気とか無かったですか？大丈夫ですか？』
「大丈夫です」
『それは良かったです。じゃあこの後の投薬も頑張りましょうね』
「はいっ」
佐野くんパワーで頑張ろう。
『そういえばこれ、預かってきましたよ』
「？」
『どうぞ』
「…わぁっ！」
看護師さんから大きな箱を渡された。
蓋を開けてみるとたくさんのメッセージや千羽鶴、
小さな花束などがぎっしり入っていた。
「これって…」
『学校の先生から社さんにと渡されました』
「嬉しい…」
『皆さん一人一人たくさんのメッセージ書かれてますね。社さん人気者ですねっ』
「ふふ」
中野ちゃんはみ出るくらい書いてるし、
クラスメイトや他学年の子達も書いてくれてる。
『千羽鶴飾りますねっ』
「ありがとうございます」
自分自分って…私周りのこと見えてなかったけど、
こうやって応援してくれる人達もいるんだ。
あったかいな…。
『あとこれもありますよ』
「えっ？」
『こちらは先日訪ねてきた方が持ってきてましたよ』
「うさぎの…ぬいぐるみ？」
めちゃくちゃ可愛い白うさぎのぬいぐるみ。
目が赤色でキラキラしていて触り心地も良い。
「誰からだろう…」
背中にメッセージが挟まっていたので
引っこ抜いて読むことにした。
「早く治せクソアマ…！？」
可愛い字だから女の子かと思ったのに
まさかの三途くん！？
衝撃すぎて言葉失う。
こんな可愛いぬいぐるみくれるなんて…。
『可愛いですねそのうさぎさん』
「め、めちゃくちゃ、か、可愛いです」
『せっかくなので名前でも付けてみたらどうですか？』
「えっ…え、と…」
急にそう言われてもパッと出てこないな。
んーでもなんかこの子すごい似てるんだよね。
うん、似てるなんか。どっちが似てるか分かんないけど。
「…マイキーにします」
『良いですねっ』
「あはは…」
なんとなく佐野くんっぽかったから
ついマイキーなんて言っちゃった。
***
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Yamada Morie - 私たちが見ているすべてのショーを考えることは良いことであり、考えることが良いことであることを願っています。 良いショーがいくつかありますが、これもこのショーにとって素晴らしい経験だと思います。 (2023年2月20日 15時) (
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年2月13日 2時
