life768* ページ19
***
「…」
ア「…」
あの後、リムル様はずっと私のそばにいてくれてようとしたけど、急ぎの仕事が入り出ていってしまった。
呼びに来たゴブリンは私を見て少し怯えていた。
それにリムル様とアリス以外誰も医務室に来ていない。
分かってはいた。
だから何も気にしない。
「…アリス」
ア「…んん」
「ベッド使っていいよ…」
ア「ん…」
でもアリスとの穏やかな時間を過ごせている。
この時間が私にとってどれほど重要なのか改めて分かった。
そして私の上で寝ていたアリスに私はベッドを譲った。
そして少しふらつくが隣のソファーに腰掛けた。
ア「ま、ま…」
「…ふふっ」
私を探すように眠りながら手を伸ばしてくるアリス。
その手を私は握ってあげた。
私と同じくらいか少し大きい手。
前はあんなに小さかったのに。
「…大きくなったね…」
ア「…」
アリスを見るたびに愛おしさが溢れる。
たとえリムル様が私を裏切ったとしても、
私はアリスを愛してる。
私にはこの子しかいないんだなって。
だから、私が守らなきゃいけない。
「…」
それなのに私はアリスに酷い事をした。
この事実は一生変わらない。
本当にこの子のそばに居てもいいのだろうか。
また危険な目に遭わせるんじゃ…。
ア「…」
「!」
そんなことを考えていると、
アリスの通信用機器にメッセージが届いた。
見たくて見たわけじゃないけど、
内容が見えてしまっていた。
男の子からのメッセージ。
アリスが今日私に会うのを知っていて心配しているようだった。
アリスのこと好きな子なのかな。
ちゃんと学校でも上手くやれてるようで安心した。
私のせいで嫌な思いしてないか心配だったから。
ア「ん…」
「…よしよし」
それならいいんだ。
私は悪者のままで。
「愛してるよ、アリス」
ア「…」
頑張って産んで育てた可愛い我が子。
自分だけの子供は愛おしい。
私のお母さんもこんな気持ちだったのかな。
そうだったら、良いな。
***
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なる(プロフ) - 早く続きが気になります! (2023年2月21日 11時) (レス) @page30 id: 7de6b03a01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2023年1月3日 6時