life767* ページ18
***
本当はご飯食べたくなかった。でも、
リ「はいラスト」
「ん」
私がご飯を食べる度に
リムル様が嬉しそうな顔をするから。
どうしても拒否できなかった。
リ「偉いなAっ」
「…ありがとうございました」
リ「どういたしまして！」
それと同時に怖かった。
何を考えているのか分からなくて。
私が私じゃなかった時も意識はあったから、
2人にどれだけ酷い事をしたかは覚えてる。
それだけじゃなく、国の皆にも迷惑をかけた。
きっとこれから私は普通の扱いをされなくなる。
そんな未来を考えているだけで、
やっぱり死にたかったなと思ってしまう。
死んでも私は地獄に行くのだろうけど。
リ「飯食ったの見たら安心したよ。もう少し休むか？てかアリスいつまで寝てんだ〜」
ア「んん〜…」
「起こさなくて大丈夫です」
リ「えっ？」
「私もアリスと一緒にいたいので…」
リ「！」
私がそういうとリムル様は目を見開いた。
そしてすぐに優しい顔に戻って私の頬を撫でてきた。
「…」
リ「よしよし」
「…心配ですか。私がアリスと一緒に居るのは」
リ「んーん。お前がもうそんな事しないのは分かってるし、やろうとしても出来ないから心配してないよ」
「出来ない…？」
リ「あぁ。申し訳ないんだがお前の処分が決まってな、力を使えないようにするためこの腕輪を付けさせて貰ったんだ。だから今は魔力のない状態さ」
「そうですか」
リ「ごめんな」
「いえ、むしろこれくらいで良いのかと思っているくらいです」
リ「もちろんだ。今回はお前のせいじゃないからさ。そこは皆にも伝えてるつもりだよ」
「…」
私のせいじゃない。
リムル様がそう思っていても、
きっと2人を危険に晒した私を皆はよく思わないだろう。
私だってそうだと思う。
リ「それに俺はアリスが羨ましいって思っただけだからっ」
「…どうしてですか？」
リ「んー？そりゃAから一緒にいたいなんて言われたら誰でも嬉しいさ！」
「…」
リ「完全復活したら俺にも言ってくれよなっ」
「…考えて、おきます」
リ「あぁ！」
リムル様のその期待が、
私の心を締め付けていく。
ごめんなさいリムル様。
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なる(プロフ) - 早く続きが気になります! (2023年2月21日 11時) (
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2023年1月3日 6時
