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私が納得すると肩から手を離してくれた。
春「分かりゃ良いんだよ」
「うん」
春「そんじゃーなくそアマ」
「あ、三途くん」
春「まだ何かあんのかよ!!」
「いつも投げ出さずに来てくれてありがとね」
春「キメェなほんと」
「口悪ー。それじゃまたね」
春「あーはいはい」
そう言うと三途くんはプイッと顔を背けて
帰って行ってしまった。
春「…(ほんとムカつく女だ。何でボスはあんな女のこと好きなんだよ意味分かんねぇ!ちょっと顔とスタイル良いだけじゃねーかよ死ね…弱虫の分際で偉っそうに俺の事拒否ってんじゃねーよ!!昔だってそーだ、急に連れてこられたと思ったら好き放題喧嘩しやがって。怪我でもさせたらとか考えただけで俺の心臓何個あっても足りねーだろうが!毎回毎回ヒヤヒヤさせて一瞬も気が抜けねぇし疲れる!加えて性格はゴミだしとことん俺をイラつかせる天才だわ…あー早く任務終わんねーかなあいつ視界に入れたくねぇ…何の得もねぇし他の任務の方がよっぽどマシだ…。あいつの前であんなこと言ったけど、実際ボスにやめてぇなんて言ったら即行でスクラップにされるだろうし、俺どこまでついてねぇんだ…こんな事してぇワケじゃねーのに全部くそアマのせいだ。あいつさえ居なければあいつさえ居なければ!)」
「ねぇ三途くん」
春「ハッ!!」
「大丈夫?」
春「え…」
私も三途くんの帰りを見送ってあげようと思って見ていたら、急に立ち止まって動かなくなっていたので近くまで行ってあげた。顔を覗いたら泣きそうな顔して目をウルウルさせている三途くんが居てびっくりした。
「泣かないで」
春「触んなっ!!」
「いった!」
零れそうな涙を拭いてあげようとしたら
三途くんに思いっきり手を叩かれた。
春「っ!」
「ちょ…心配しただけなのに…」
叩かれた所がジンジンと傷んで赤くなった。
春「(やばい…やっちまった…)」
「三途くん」
春「近寄んな…もう俺に構うな」
「はぁ…もー」
春「…」
「ちょっとこっち来て」
春「だからっ!」
「うるさい黙って」
春「!?」
「早く」
春「え…っ」
私は無理矢理三途くんを引っ張って家の中に連れて来た。
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Sちゃん(プロフ) - もふゆさん» もふゆさんコメントありがとうございます!愛読めちゃくちゃ嬉しいです(;_;)頑張りますね!! (2021年10月12日 12時) (レス) id: 445c9760d6 (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - 本当に好きです!ずっと読みます、愛読してます、これからも頑張って下さい、応援してます! (2021年10月11日 0時) (レス) id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年10月10日 22時