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長かった体育祭練習がついに終わり、
明日はいよいよ本番なのだが…
「はぁ…」
春「てめぇなんでため息ついてんだ」
「いや別に」
今日のお迎えは金曜日なので三途くん。
相変わらずムスッとしながら迎えに来てくれた。
今日くらいは佐野くんが良かったなぁ…なんて。
春「おい俺が嫌って顔に出てんぞ」
「え?出てた?」
春「ほんとなのかよ死ね!」
「隠してたつもりだったのに〜」
春「二度と迎え来ねェぞ」
「その代わり佐野くん呼んで?」
春「ぜっっったい嫌だ!!」
「えー」
春「うるせぇよくそアマは俺で十分だろ死ねや」
「死ねって言う方が死ね」
春「!?おま、そんな事言うタマじゃねーだろ!!!」
「タマ付いてないしさっきからいっぱい死ねって言ってくる三途くんが悪い」
春「あー言えばこう言うほんっと口減らずだなてめーは」
「ふん」
春「ちっ!」
それは三途くんもでしょって言いたいけど、
言ったら胸倉掴まれて面倒くさくなりそうだから辞めた。
まぁ不満がある事を伝えた私も悪いけど…
春「おい!」
「えっ」
春「バカかテメーは!!」
余所見しながら歩いていたら
電柱に頭をぶつけそうになっていた。
後ろから三途くんが私の体を引っ張って、
おでこには電柱が当たらないように手を添えてくれていた。
「ご、ごめんっ!」
春「はぁ!ほんっとに世話の焼ける女だなっ!」
「…助けてくれてありがと」
春「ふんっ。てめーが頭ぶつけて明日の体育祭出たら俺がスクラップにされんだろうが!!」
「それもあり?」
春「てめぇほんとに殺すぞ…」
「冗談だよごめんって」
春「ウザ」
「ありがとね」
春「…」
三途くんは綺麗な顔にブチ切れた表情を浮かべた。
非常に台無しだ。
「そんな顔しないで」
春「お前がこうさせてんだ」
「綺麗な顔台無しだよ」
春「うるせぇ」
三途くんが私の腕を引っ張りながら先頭を歩く。
これ以上やらかされるのを防止しているのだと思う。
まぁ性格も口も私が知る限りダントツで悪いけど、
こういう注意力は人よりあるなーと感じる。
佐野くんが仲間にした理由も
三途くんの働きが認められたからだと思う。
実際文句言うけど働き者だし、
時間前にちゃんと迎えに来てくれてるしね。
待ってる間は超静かで周りに迷惑かけないのも、
いつもスクラップとか言ってるのに驚きだよ。
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Sちゃん(プロフ) - もふゆさん» もふゆさんコメントありがとうございます!愛読めちゃくちゃ嬉しいです(;_;)頑張りますね!! (2021年10月12日 12時) (レス) id: 445c9760d6 (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - 本当に好きです!ずっと読みます、愛読してます、これからも頑張って下さい、応援してます! (2021年10月11日 0時) (レス) id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年10月10日 22時