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目が覚めたのはまだ明るくなる前の事だった。




「…ん…?」




寝返りを打とうとしたら隣に誰かいるのが分かった。


お母さんが寝落ちでもしたのかと思い、
ゆっくりと体勢を変えた。




「ン!?」


マ「クー…」




お母さんかと思っていたお隣さんはまさかの佐野くん!?
余りにも驚きすぎて一瞬息するの忘れていた。
と言うか近い!!寝顔かっこいい!!




「さ、佐野くん…?」


マ「んん…」


「わっ」




佐野くんに声をかけるとギュッと抱き寄せられる。
私は佐野くんの首元に顔を埋めることになった。


大好きな佐野くんの匂いが広がってドキドキする。




「…ふふっ」


マ「…」


「佐野くん好き」




来てくれたことへの感謝と大好きな気持ちを込めて
私は佐野くんにスリスリした。


辛い時に駆け付けてくれる優しい彼氏がいて、
私は幸せ者だなぁ。




「んふふ」


マ「…寝ねーの?」


「っ!?」


マ「ふふっ」


「お、起きてたの…?」


マ「うん」


「え…」


マ「可愛いよA…」


「っ」




起きてたと言う割に少し寝ぼけているような佐野くん。
優しい笑顔と言葉に私はキュン死にしそうになった。




マ「熱は?」


「さっきよりだいぶマシだよっ」


マ「ん、良かった…」


「来てくれてありがとね」


マ「ふふっ…当然…」


「んもー…かっこよすぎ大好き」


マ「俺も、大好き」




佐野くんは下ろした前髪をかき上げながら、
私の頬を片手で掴んで大人なキスをしてきた。


風邪移っちゃうとか思ったけど、
私も佐野くんの甘すぎるキスが嬉しくて拒めなかった。




「んっ」


マ「顔えろ…」


「もっと」


マ「ふふっ…欲張り…」


「ん」




だんだん甘えたモードになり、
私は佐野くんの背中をギュッと掴んで一生懸命甘えた。




マ「なに…?」


「好き…」


マ「俺も好き」


「んーんもっと好き…」


マ「大好き」


「佐野くんっ」


マ「…そんな誘ってっと犯すぞ」


「…いーよ」


マ「バカ」


「ん」




とんでもないバカップルにしか見えないだろうが、
これが落ち着くんです。


佐野くんのくれる愛が私のお薬だ。
…とか言ってみる。









***

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Sちゃん(プロフ) - もふゆさん» もふゆさんコメントありがとうございます!愛読めちゃくちゃ嬉しいです(;_;)頑張りますね!! (2021年10月12日 12時) (レス) id: 445c9760d6 (このIDを非表示/違反報告)
もふゆ - 本当に好きです!ずっと読みます、愛読してます、これからも頑張って下さい、応援してます! (2021年10月11日 0時) (レス) id: d4957ad8a3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年10月10日 22時

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