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***
マ「ん…」
「わっ」
競走しているといきなり佐野くんが立ち止まった。
私もその背中に勢い良くぶつかって止まった。
「佐野くん…?」
マ「…」
「どうかしたの?」
マ「…めんどくせぇな」
「え?…おわっ!」
何かを発見した佐野くんが、いきなり私の着ていたパーカーのフードを被せてきて顔が見えないように紐でキュッと締めてきた。
マ「俺の後ろに隠れてろ」
「う、うん…?」
そう言って進行方向を向き直した佐野くん。
マ「待ち伏せでもしてたのか」
『たまたまだよ〜』
『マイキーのくせに生意気』
マ「…」
「…!」
蘭「まさかこんなとこで会うとはなぁ?」
竜「ふっ」
「!」
姿は見えないけどこの声灰谷兄弟じゃん!!
なんでこんな所に…
マ「死にたくねぇなら消えろ」
蘭「こっわ」
竜「調子にのんなよ」
マ「てめぇらに用はねぇんだよ」
蘭「ふふっ。まぁ俺らも今殺り合う気ねぇから安心しなぁ?」
竜「2対1じゃ可哀想だしなっ」
マ「…」
蘭「そんな事よりちょっと聞きたいことあんだけどー?」
マ「なんだ」
竜「社のことだ」
「!?」
え、私?
最近連絡無視しまくってたからついに殺される…?!
蘭「お前のとこ戻ってねーの?」
竜「俺らアイツと遊んでたんだけど突然連絡取れなくなっちまったんだよ」
マ「…知らねぇ。知ってたとしてもてめぇら教えるわけねーだろ」
蘭「ふーん…てっきりお前がチームに引き入れたのかと思った」
竜「兄貴、マイキーが知らねぇならドラケンとこ乗り込もうぜ」
蘭「いーねぇ♡そのまま拉致って閉じ込めるか笑」
マ「…おい」
竜「あ?」
マ「んな事してみろ。お前らまとめて殺すぞ」
蘭「あははっ!」
竜「手放したくせに何言ってんだてめぇ」
マ「はっ。お前らこそ見放されたくせに何言ってんだ?気色悪ぃんだよ!女の周りチョロチョロしてネズミかよ」
蘭「…は?」
竜「…」
マ「クソだせぇ」
「…」
佐野くんがでかい声で煽り散らかす。
それに灰谷兄弟は多分無言でイラついてる。
見えないからわかんないけど。
***
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月23日 23時