検索窓
今日:19 hit、昨日:18 hit、合計:96,034 hit

note 324 ページ25

***







マ「ん…」


「わっ」




競走しているといきなり佐野くんが立ち止まった。
私もその背中に勢い良くぶつかって止まった。




「佐野くん…?」


マ「…」


「どうかしたの?」


マ「…めんどくせぇな」


「え?…おわっ!」




何かを発見した佐野くんが、いきなり私の着ていたパーカーのフードを被せてきて顔が見えないように紐でキュッと締めてきた。




マ「俺の後ろに隠れてろ」


「う、うん…?」




そう言って進行方向を向き直した佐野くん。




マ「待ち伏せでもしてたのか」


『たまたまだよ〜』


『マイキーのくせに生意気』


マ「…」


「…!」


蘭「まさかこんなとこで会うとはなぁ?」


竜「ふっ」


「!」




姿は見えないけどこの声灰谷兄弟じゃん!!
なんでこんな所に…




マ「死にたくねぇなら消えろ」


蘭「こっわ」


竜「調子にのんなよ」


マ「てめぇらに用はねぇんだよ」


蘭「ふふっ。まぁ俺らも今殺り合う気ねぇから安心しなぁ?」


竜「2対1じゃ可哀想だしなっ」


マ「…」


蘭「そんな事よりちょっと聞きたいことあんだけどー?」


マ「なんだ」


竜「社のことだ」


「!?」




え、私?
最近連絡無視しまくってたからついに殺される…?!




蘭「お前のとこ戻ってねーの?」


竜「俺らアイツと遊んでたんだけど突然連絡取れなくなっちまったんだよ」


マ「…知らねぇ。知ってたとしてもてめぇら教えるわけねーだろ」


蘭「ふーん…てっきりお前がチームに引き入れたのかと思った」


竜「兄貴、マイキーが知らねぇならドラケンとこ乗り込もうぜ」


蘭「いーねぇ♡そのまま拉致って閉じ込めるか笑」


マ「…おい」


竜「あ?」


マ「んな事してみろ。お前らまとめて殺すぞ」


蘭「あははっ!」


竜「手放したくせに何言ってんだてめぇ」


マ「はっ。お前らこそ見放されたくせに何言ってんだ?気色悪ぃんだよ!女の周りチョロチョロしてネズミかよ」


蘭「…は?」


竜「…」


マ「クソだせぇ」


「…」




佐野くんがでかい声で煽り散らかす。
それに灰谷兄弟は多分無言でイラついてる。
見えないからわかんないけど。









***

note 325→←note 323



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (71 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
403人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月23日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。