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ご飯を食べると佐野くんが眠くなり始めたので
急いでモール内の映画館に向かった。


見る物は特に決めてたわけじゃないので、
とりあえず面白そうなホラー映画選んだ。


飲み物と佐野くんが途中で起きたら食べられる用の
ポップコーン等を購入した。




「佐野くんもうすぐだからね」


マ「んん…」




私はスタッフの人にチケットを確認してもらって
劇場内に入っていった。


そしてすぐに佐野くんを座らせて、持って来ていた
ブランケットを被せてあげると即行で寝た。




「これでよしっ」


マ「クー」




私は佐野くんが寝ている間映画に集中することにした。お母さんのチケットのおかげで使い道違うけど助かりました。




春「なんでホラー映画なんだよ…!」


九「しかもこの最新映画めちゃくちゃ怖いって噂だぞ」


春「はぁ!?」


九「ビビんなよ三途」


春「てめぇがな!」


九「にしても社の奴手際良いっつーかボスの事よく分かってんな」


春「あんなの俺も出来る」


九「やってるとこ見たことねぇぞ笑」


春「うるせぇ!出来るったら出来る!」


『キャーーーッ!!!!』


春「ビクッ」


九「ビクッ」


「おぉ…」


春「…(クッソビビった死にてぇ!!)」


九「(え、めちゃくちゃ怖いとかのレベルじゃなくね…?)」




私はホラー耐性があるので今回の映画は
凄く面白く感じた。


海外はもっぱら怖いと思うけど、
日本の映画なのにここまでのクオリティは凄い。




「モグモグ…」


春「(は!?あいつ顔色1つ変えねーじゃん死ね!)」


九「(社変わってんな…)」


『アハハハッ!!!!』


マ「…ん…?」


春「ヒッ」


九「ウッ…」


マ「…!?!?」


「あ、おはよ佐野くん…」


マ「怖っ!Aなんでホラー映画なのっ」


「ごめん面白そうでつい…」


マ「手っ手!」


「うん」




佐野くんが起きた途端不機嫌な顔をしていたので
腕を差し出すと思いっきり抱き着かれた。


そして私の腕に顔を押し付けて見ないようにしながら
プルプルと震えていた。


普段強くて頼もしい佐野くんがこんなにも怖がっているため可愛過ぎて萌え死んだ。









***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月23日 23時

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