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「モグモグ…」
三「そういやマイキーに会えたか?」
「…この前偶然出会えたんだけど逃げられた」
三「そっか…でもここら辺にいんだなあいつ」
「そうみたい」
三「何してんだろうな」
「分かんない。でも…」
三「?」
「佐野くんのことだからきっと悪いことじゃないと思うんだけど…」
三「ははっ、ボコられといて悪い事じゃないって面白ぇな」
「そんな気がするだけだよ」
三「まぁ、お前の勘はあながち間違ってねぇと思うわ」
「なんで?」
三「マイキーがお前手放すとかよっぽどのワケがあんだろって思っただけだ」
「!」
三「めちゃくちゃ大事にしてたからな」
「…うぅ…」
三「あ、おい泣くなって…」
「三ツ谷くんが泣かせにきた」
三「悪かったよ」
「モグモグ…」
そうだよね。
三ツ谷くんの言う通りだよね。
だって佐野くんあんなに泣いてたんだもん。
私たちに言えない理由があってもおかしくない。
それが何か分からないのが悔しいけど…。
三「あんま思い詰めんなよ」
「えっ」
三「思い詰めてる時お前いっつも困った顔してる」
「か、顔に出てた?」
三「うん」
「恥ずかしい…」
三「あはは。可愛いから良いと思うけど」
「うっ…からかわないで」
三「ほんとのことしか言ってねーよ笑」
「…」
***
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月20日 12時