note 256 ページ7
***
またしばらくして2年生も終わりに近づいた。
今まで特に変わったことは無く、
佐野くんとも相変わらず会えない状態。
でも最近おかしなことが増えた。
それがこれだ。
春「…」
「また居るの三途くん…」
春「は？うるせーよ」
「こわ…」
三途春千夜くん。
血のハロウィンで一緒に戦ってジュース奢ったきりだったけど、最近付き纏われ始めたのだ。
理由は教えてくれないし、来るタイミングもバラバラで何がしたいのかほんとに分からない。
てかマスク外してる姿に驚いた。
口元に傷跡が残っているが、
見た目だけだとほんとに女の子みたい。
春「…」
「う…着いてこないで！」
春「…」
そして着いてこないでとお願いしても
聞き入れてくれたことは無い。
とにかく暇さえあればずーっと見張られてる。
それなのに他の奴らに言ったら
スクラップにするとか言って脅してくる。
「はぁ…」
春「…」
「ストーカーで訴えるよ」
春「その前にスクラップにする」
「ねぇ！困らせないでよ！」
春「うるさっ」
「大体私何かした？」
春「した」
「三途くんに迷惑かけた覚えないんだけど！」
春「俺じゃねぇ」
「じゃあ誰！」
春「…」
「…もう！」
都合が悪くなるとすぐ黙る。
こんな人だったっけ三途くんって…。
春「…はい、もしもし」
「…」
春「あ？ったく…てめぇらで何とかしろ」
「…」
春「うるせぇ俺は忙しいんだ。じゃーな」
「…」
春「…」
何が忙しいだ。
私のストーカーしてるだけじゃん。
あーもうやだやだ。
今日はチョコパ食べて帰ろう。
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2021年9月20日 12時
