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***






「…」


ド「ほんとにすまん」


「いや、私こそごめん」




冷静になった私たち。
とりあえず私もドラケンくんに甘えすぎたことを
深く反省した。


ドラケンくんも申し訳なさそうな顔をした。




ド「…もしマイキーに会ったら俺から謝っとく」


「いや、私も謝る」


ド「…」


「えっと…わざとじゃないんだよね?」


ド「うん」


「…なら良いよ。面倒見てくれてありがとう」


ド「…あぁ」


「それじゃ私も着替えに戻るね」


ド「A」


「?」


ド「…ごめん」


「え、だから良いって…」


ド「違ぇ」


「ん?」


ド「…俺にはエマがいんのに、お前見てるとつい思い出しちまって…勝手に重ねてた」


「!」


ド「許してくれ」


「…私はエマちゃんの代わりみたいなもんだから」


ド「え?」


「大丈夫だよっ」


ド「…」




私はドラケンくんに手を振り事務所を出た。




「…」




ドラケンくんにキスされた。
その事実が頭を駆け巡る。


佐野くんを裏切ったような気持ちになって、
申し訳なさでいっぱいになった。


でも悲しそうなドラケンくんを見てたら
またそれにも心が傷んだ。


とにかくドラケンくんに
気を遣わせないようにしないと。


次佐野くんに会えたらちゃんと自分から謝って、
謝って…大丈夫かな。私嫌われちゃうかな。




「どうしよう…」




佐野くん。








***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年9月20日 12時

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