note 273 ページ24
***
「ん…」
あれ、私寝てたのか。
私はゆっくりと目を開けた。
「…ドラケン、くん？」
ド「起きたか」
「…おはよ…」
ド「はよ」
「…ふぁっ…」
私はドラケンくんの上でグッと背伸びをした。
まだちょっと寝惚けてて上手く動けない。
「ん…」
ド「…」
ドラケンくんが私の頭を
たくさん撫でてくれているのは分かった。
「…今何時？」
ド「10時」
「皆は？」
ド「着替えに家帰った」
「あっ…ごめん、私のせいで動けなかったよね…」
ド「いーって。俺準備早いし」
「…ありがとう…」
ド「！」
私は1度起き上がったがドラケンくんを見たら安心してしまい今度は抱き着くようにパタリと倒れた。
ド「おいおい」
「…」
ド「起きろって」
「んー、起きてる」
ド「絶対嘘」
「起きてる、って…」
ド「お前も準備あんだろ」
「うー…」
ド「ったくマイキーみてぇだな」
「…佐野くん…」
ド「ほら」
「佐野くんに、会いたい…」
ド「…会える」
「ん…」
ド「だから早く起きろよ」
「あうっ…」
私はドラケンくんに肩掴まれて起こされた。
目を擦りながらドラケンくんを見た。
ド「目閉じんなよ」
「…」
ド「閉じたらキスすんぞ」
「…」
ド「…やっぱ馬鹿だなお前」
「んっ」
ド「…」
目が上手く開かないのに、
口の中に何か入ってきた。
「ん…！」
ド「(悪ぃことしてんのに…止まんねぇ)」
「んんっ」
ド「(マイキーすまん)」
ゆっくり目を開けると、
目の前にドラケンくんがいた。
「…！？」
ド「…」
「ん！？んんっ！！」
ド「逃げんな」
「っ！ど、ドラケンくんなんで！んっ」
ド「(俺だってこんな気持ちなりたくなかったわアホ)」
「やっ…」
ドラケンくんにキスされていた。
必死にドラケンくんを押し戻すが、
全然敵わない。
ド「っ…」
「な、なんでっ！なんで！！やだ！！！」
ド「…悪ぃ」
「うっ…私…っ」
ド「…」
「佐野くん…佐野くん…っ」
ド「(やっちまった…クソ)」
私、ドラケンくんと…。
こんなのって…
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2021年9月20日 12時
