unknown 【東京リベンジャーズ】

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「これ…私授業中に宿題やったから丸写しして良いよ」


マ「すげぇな！つか字綺麗！！」


「え…」


マ「俺汚ねーから羨ましいわっ」


「…そんな事ないよ。ほらやろう」


マ「あ、そうだった…！」


「…」




佐野くんは私のノートやワークを
一生懸命丸写ししていた。


私も佐野くんの字を真似て問題を解いていく。




マ「ここはこーで…あ、そういや名前何だっけ？」


「私？」


マ「うん。同じクラスなのは知ってる」


「…社A」


マ「Aかっ！俺の名前は知ってるよな？」


「佐野くん」


マ「佐野くん…え、なんかムズムズするその呼び方…」


「えっ？自分の名前でしょ？」


マ「マイキーって呼ばれてっからそっちの方が落ち着く！」


「ま、マイキー？」


マ「そ！Aも特別にそー呼んで良い！」


「…遠慮しとく」


マ「は！？なんで！」


「私達そこまで親しくないでしょ」


マ「いきなり突き放してくんなぁ！？」


「それに佐野くんと絡んでたら目立っちゃうし」


マ「目立つのやなの？」


「好きじゃない」


マ「ふーん…変なの」


「何でもいいけど手動かしてね。私もう終わるよ」


マ「はや！！」


「佐野くんが遅いのっ」


マ「A可愛い顔してスパルタかよ…」


「！」




『可愛いのに強気だねっ』




「…」




不思議だ。さっきから佐野くんの言葉を聞く度に
お姉ちゃんが頭の中に出てくる。




マ「なー俺の方も手伝って！」


「…分かった」


マ「サンキュ！」




それから佐野くんの宿題が終わるまで付き合ってあげた。宿題が終わると佐野くんは急いで荷物をまとめていた。




マ「ギリギリ30分！」


「…時間気にしてくれてたの？」


マ「そー」


「ありがとう」


マ「俺こそあんがとなっ」




佐野くん意外と良い人？
いやでもどうだろう。


分からないことだらけだし、
勝手に決めつけるのも失礼だよね。


私も荷物を持って帰ろうとした。




マ「どこ行くの？」


「え、家だけど…」


マ「じゃあこれから暇だよな！」


「いや…え？」


マ「腹減ったから何か食いに行くぞ」


「え、待って、なんで！？」


マ「ん？お礼お礼！ほら行くぞ！」


「ちょっ…佐野くん！」


マ「やっぱチョコパの気分だよな〜！」


「っ…」




佐野くんの力強過ぎて離せない！
さっきの男の子より小さいのに…。









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