episode351 ページ2
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今日はフルで木兎くんの調子が良くて圧勝だった。
2回戦目なのに凄い活躍。さすがだ。
成「見てて気持ちいいね木兎」
「だね」
成「あ、井上。ここで仁奈ちゃん見てるから行ってきていいよ」
「ありがと。仁奈、ねねちょっとトイレ行ってくるね」
仁「うん!」
成「その間私と待ってよっか」
仁「あい!」
「じゃ、よろしく」
成「ほーい」
私は成瀬に仁奈を任せ、メインアリーナに向かった。
そっちの会場に行くと、何やらザワついていた。
なんのことかな?と思いながら掲示板を見ると…
「え!飛雄達勝ったんだ…!!」
優勝候補とも言われていた稲荷崎高校を倒して
飛雄達が勝ち進んでいた。
凄い…飛雄、頑張ったんだね。
「見たかったなぁ…」
白熱してたんだろうなと思わせるスコアで
私も見たさが増していた。
今日録画して来たから家で見るしかないね。
北「井上ちゃん」
「うわっ!!って…き、北くん!」
私が掲示板を見ながらボーっとしていたら
昨日助けてくれた北くんが声をかけてきた。
偶然過ぎる出会い。
「お、お疲れ様です」
北「ありがとうさん。結果見とったんか?」
「はい。今日はサブアリーナに居たので」
北「あぁ、梟谷そっちやもんな」
「あの…宮ツインズどうしてますか?」
北「ん?あいつらなら控え室におるよ」
「実は昨日のお礼をしたくて…」
北「ふふっ、あいつらも喜ぶな。着いておいで」
「ありがとうございます!」
私は北くんの後を着いて行き控え室を目指した。
北「てかなんで敬語なん?同い年やろ?」
「あっ、なんか、つい…」
北「タメにしようや」
「うん!ごめんね」
北「ええよ」
「北くんは今日の試合どうだった?感想…的な」
北「どうもこうもないな。やる事やって負けた。それだけや」
「そっか…」
北「んでもあいつらとバレーできて楽しかったわ」
「!…良いね、そーゆーの!」
北「まぁあいつらは悔しいやろけど」
「次に期待だね」
北「そやな。ほら、ここや」
「入っても大丈夫?」
北「ええよ」
私は案内された部屋をノックしてから入った。
侑「…」
治「…」
尾「ん?」
銀「北さん、その人は…」
北「侑と治のお客さんや。ほら2人とも。井上ちゃん来てくれたで外出ろや」
侑「えっ」
治「井上ちゃん…」
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年8月8日 23時