episode59 ページ10
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体育祭当日。
朝からたくさんの人が梟谷の体育祭を見に集まった。
私も早起きして学校に行く準備をした。
仁「ふぁっ…ねね…おはあよ」
「仁奈おはよ！早起きだね！」
仁「ん、ねねに…いてらっちゃい…ちゅる」
「ありがとう！ほら、ぎゅーしよ！」
仁「んっ」
寝起きの仁奈と思いっきりぎゅーをした。
暖かくて心地良い。
母「もう行くの？」
「うん！友達と約束してるから！」
母「ふふっ、気をつけてね！」
「はぁい！行ってきます！」
仁「いってらっちゃぁい」
母「行ってらっしゃい！」
家族に見送られながら学校に向かった。
ありえないくらい今日は元気な私。
それほど自分の中でも気に病んでいたんだろう。
走って走って、私の費やした3年間が無駄じゃなかったって思いたい。
「おはよ！」
友「ナイスタイミング！さ、やるぞ」
そして学校について早速着替え。
他の女子達も揃っていてみんな気合が入っている。
友「はいコレ、シールとペイント用のマーカーとキラキラ。アイプチののりとかでくっ付くよね？」
「大丈夫だと思う！」
友「よし！やるぞ！」
お互い鏡に向かいながら顔に装飾をしたり、
お揃いのヘアバンをしたりして用意を進めた。
友「どう！？」
「うん！あ、カッコイイ系にしたの？」
友「そ！似合うでしょ！」
「さすが！」
友「井上はほんとセンスあるよな〜くっそ可愛い！」
「ありがと！」
友「じゃ、クラTな！はい！ちゃんと合わせてきたぞ！」
「おお！」
友達から渡されたクラTがお腹がちょうどいい感じに見える丈のものだった。
着てみると動きやすいし変に見えたりしないから最高！下はお揃いの薄手の黒ショーパンで揃えて完成！
友「うわ〜、ちょっと写真撮っていい？」
「えっ、一緒に撮ろうよ」
友「もうなんなの！可愛すぎ！」
友達と並んで写真を撮った。
いつもと違う自分になれて楽しい。
先「みんなおはよー！そろそろ集合だよー！」
友「行こ！」
「うん！」
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2021年6月5日 22時
