episode99 ページ50
***
木「あれ？あれれ？井上ちゃん！？」
赤「…」
「あっ」
めちゃくちゃ良いタイミングで木兎くんが
割り込んできてくれた。
木「久保田ちょっとどいてー！」
久「げ…」
赤「はぁ」
木「井上ちゃんー！こんなとこで会えるなんて嬉しい！！」
「あはは、私も嬉しいよっ」
木「てか昨日はありがと！！めっちゃ元気出た！」
赤「(昨日？)」
「それなら良かった！」
久「俺空気なんですけど…」
木「てか何買いに来たの？！」
「友達が買いに行ってるから待ってたの」
木「そうかー！！じゃあ俺をハッピーにしてくれた井上ちゃんに俺がなにか奢ってやろう！」
「え！？」
木「何がいい！？」
「え、じゃあこれ」
私が適当に選んだのは猫の形をしたクリームパンだった。
木「選ぶセンスも可愛いっ！！よし！買ったらクラスまで届けるから！」
「ありがとね」
木「おう！赤葦待ってろよー！」
赤「はい」
久「なんなのあの人は」
赤「気にすんな久保田」
久「うん。てか井上さんまだ？」
「え」
久「LINE」
「…」
私はそっと赤葦くんに視線を送った。
そうすると赤葦くんは察してくれて…
赤「あ、久保田…お前のクラス朝テストじゃない？勉強しなくていいの？」
久「！やば…忘れてた…行くわ」
赤「頑張れよ」
久「うん」
赤「はい、これでいいですか？お姫様」
「お姫様じゃないよっ。でもありがとう！」
赤「お姫様ですよ。髪下ろしても可愛いです」
「えへへ」
赤「でもまた他の男に言い寄られそうですね」
「そしたら助けてくれる？」
赤「当然です」
友「井上お待たせってまーた！また！またいるのか！」
赤「井上さんのいるところ俺ありです」
友「さすがにキモイ！行こう井上」
「うん！またね赤葦くん！」
赤「はい」
***
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2021年6月5日 22時
