episode85 ページ36
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赤「お待たせしました」
「あ、うん!」
赤「こっちが俺の部屋です」
赤葦くんに着いていき部屋のドアを開けると、
大きくて綺麗な部屋が目に入った。
「凄い!広いね!」
赤「一人っ子だからかもしれません」
「え!赤葦くん一人っ子なの!?」
赤「はい」
「全然見えなかった…」
赤「そうですか?」
「うん!妹か弟いそうな雰囲気あったもん」
赤「ふふっ、残念ながら一人っ子です」
「ほへぇ…なのに面倒見良いんだ…」
赤「井上さんの方が面倒見良くないですか?仁奈ちゃんとか周りの人達にも優しいですし」
「そ、そうかな…」
赤「はい。あ、適当に座っててください」
「うん!」
私は綺麗なカーペットの上に座り、
当たりを見回した。
勉強机には揃えられた資料や写真等が飾ってたり、
テレビもホコリがないくらい綺麗に掃除されている。
クローゼットも赤葦くんっぽい大人な感じで
なんかカフェみたいな雰囲気だなぁ。
赤「よっと」
「おわっ」
いきなり赤葦くんが後ろに来て私を膝の間に座らせて来た。からのバックハグ。
「どうしたの?」
赤「ん…井上さんに甘えたくて」
「そかそか!可愛いね!」
赤「…はぁ(良い匂い…)」
「たくさん歩いたから疲れたよね」
赤「少し」
「赤葦くんは楽しかった?」
赤「もちろんです」
「良かった良かった!」
私の肩に顔を乗せる赤葦くんの頭を撫でてあげた。
赤「…好き」
「ありがとう!」
赤「井上さんは俺のこと好きですか」
「うん!」
赤「それはLove?Like?」
「えっ!?好きにLoveもLikeもあるの?」
赤「はい」
「うぇえ…そんなこと考えたことなかったな…」
赤「ちなみに俺はLoveの方ですよ」
「んー、恋愛においての違いがわかんないな…」
赤「…ほんと鈍いですね。食べますよ」
「人肉は美味しくないから食べないで!」
赤「はぁ…井上さん、恋愛用語何1つ知らないんですね」
「誰も教えてくれないもん」
赤「篠原さんもそういう所はしっかりしてるんですね。少し感心しました」
「??」
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年6月5日 22時