episode82 ページ33
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もうすぐ順番が来そうな時だった。
「もうちょっとだ!」
『すみません!』
「えっ、あ、はい?」
『あの、梟谷の井上さんですよね!』
「へ…そうですけど」
『やっぱり本物じゃん!』
『私達、他校の生徒なんですけど!昨日インスタで井上さんの動画回って来てすっごいファンになったんです!』
『ほかのSNSでも、ほら見てください!』
「え…」
女の子達の携帯を見たら、昨日の体育祭での障害物競走とリレーの映像が載っていてバズっていた。
てか勝手に載せないでよー!!
通りで通知が凄かったわけだ…。
「え、と…私、大した人間じゃないから…」
『そんなことないです!それに昨日の服装もめちゃくちゃ可愛かったので私達も真似します!』
『写真一緒にいいですか!?』
「え、えと…うん」
何故か女の子達と一緒に写真を撮ったり
インスタを交換することになった。
凄く嬉しそうにしていたけど、
なんか恥ずかしい。
そんなこんなで私の順番が回ってきたので、
スポットに立ち色んなポーズで赤葦くんに
撮影をしてもらった。
そして女の子達とバイバイして、
私は赤葦くんの所へ戻った。
「うぅ…」
赤「どうしたんですか?」
「急に昨日の動画見てファンとか言われてめっちゃ恥ずかしかった!」
赤「あぁ、俺にも回ってきました」
「へ!?」
赤「井上さんあんまりSNS確認しないですよね?」
「う、うん、だからちょっとびっくりした」
赤「ははっ、いきなり有名人ですね」
「やだよ恥ずかしい!」
赤「そんな所も可愛いです」
それから私は人目を気にしながら
ディズニーを楽しむ羽目になった。
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年6月5日 22時