episode81 ページ32
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赤葦くんと電車に乗って連れてこられたのは
まさかのまさか。ディズニーだった。
「えっ!?ここ!?」
赤「はい。嫌でした?」
「ううん!私ディズニーすっごい好きなの!」
赤「ふふっ、なら良かった。行きましょう」
「うんっ!」
まさかご褒美がディズニーだったとは!
めちゃくちゃテンション上がる!
「早く行こう!早く早く!」
赤「待ってください…はい、迷子にならないように手繋ぎますよ」
「うん!」
家族と行ったのは仁奈が産まれる前だったから
ほんとに久しぶりのディズニー!
仁奈もいつか連れてきてあげたいなぁ。
てかお土産なににしよう!
「てかチケット代ありがとう!」
赤「いえいえ、俺が企画したことなので」
「今度私も奢るね!」
赤「ありがとうございます」
まず最初に赤葦くんと色違いのカチューシャを買って、簡単そうなものから試して行った。
「赤葦くんジェットコースター好き?」
赤「好きですよ。行きますか?」
「うん!最初にスペースマウンテン行きたい!」
赤「分かりました」
ファストパスをガンガン取りながら
お目当ての乗り物を次々と楽しんで行った。
赤葦くんがディズニー慣れしてるおかげか
道に迷わずに行けるのもありがたい。
「ディズニーよく来てたの?」
赤「木兎さんとか友達とか元カノとかとよく来てました」
「そうなんだ!じゃあ詳しいんだね!」
赤「近くて1番楽しめる場所って大体ここですからね」
「うんうん!分かる!」
赤「井上さんは?」
「私は家族とだけど来たのはほんとに久しぶり!なんか色々変わっててびっくりしたよ!」
赤「男は俺が初めてですか?」
「んー、そうだね!」
赤「…ふふっ、良かったです」
「ねね!次あれ!」
赤「はいっ」
私は夢中になって赤葦くんを連れ回した。
ここ2日間で良い人生を歩んだ気がする。
「わぁ…シンデレラ城綺麗だね」
赤「そうですね。写真撮るのであそこに立ってください」
「良いの?」
赤「はい」
「ありがとう!」
私は他のお客様がスポットにしている所へ並び、
撮影の順番を待った。
後ろにも人が並んで人気なのが分かる。
ちょうど同じ高校生達が並んでいた。
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年6月5日 22時