episode80 ページ31
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次の日から私のSNSの通知がうるさくなった。
体育祭のせいで色んな人からフォローやメッセージが飛んでくるようになった。とりあえず通知を切ったので今は平和だ。
そして今日は赤葦くんからご褒美をもらうために
駅で待ち合わせをしていた。
トレーニングしたせいか、
前まで来てた服が少し大きく感じた。
ちなみに今日は仁奈ごり押しのワンピースを着た。
「赤葦くん来てるかな」
一応時間を確認してから向かったので大丈夫だと思うけど…あ!いた!
赤「!」
「赤葦くん!おまたせ!」
赤「おはようございます。今日は一段と可愛いですね」
「仁奈に選んでもらったの!」
赤「よく似合ってます」
「ありがとう!赤葦くんは大人っぽくてかっこいい!」
赤「ありがとうございます。じゃあ行きましょうか」
「うん!」
目的地までは赤葦くんが連れてってくれるみたいだから私はとりあえず一緒に歩いた。
赤「筋肉痛とかないですか?」
「うん!大丈夫!」
赤「凄いですね、俺は少しなりました」
「でも赤葦くん頑張ったもんね!」
赤「はい。井上さんに比べたら全然ですが」
「私大したことしてないよっ!」
赤「謙遜しなくていいんですよ」
「…うん!」
赤「あと今日から本気で井上さんのこと落としにいくんで覚悟してくださいね?」
「えっ?」
赤「今までは手加減してたので」
「お、落とすって?」
赤「…あぁ、惚れさせるって意味です」
「えぇ!?」
赤「ふふっ。楽しくなってきましたね」
「え、と…それって、私の彼氏になりたいってこと!?」
赤「はい」
「っ…そ、そうなんだ!」
赤「あ、木兎さんも狙ってるらしいですから気をつけてくださいね」
「木兎くんまで!?」
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年6月5日 22時