episode53 ページ4
***
木「あぁもう携帯忘れた！」
赤「しっかりしてくださいよ」
木「すまんな赤葦！着いてきてくれて！」
赤「今回だけですからね」
木「おう！」
その頃木兎くん達は先に帰ったと思いきや
携帯を忘れて学校に戻ってきた。
木「あれ？なんか4組だけ明かりついてね？」
赤「誰か残ってるんじゃないですか。体育祭の準備とかで残る生徒は居ますし」
木「そーか！あーあ！井上ちゃんいねぇかなぁ」
赤「井上さんは最近帰るの早いですよね」
木「ホントそれ！結局全然話せてないし…」
赤「木兎さんはどうしたいんですか？」
木「え？」
赤「だから、井上さんのことどうしたいんですか？ハッキリしてもらわないと困ります」
木「そ、そりゃあ…あわよくば付き合いたいなーとか思った事はあったけど…井上ちゃん最近俺の事避けるし、嫌われてると思うから下手なことできないし…」
赤「そうなんですか」
木「それにこの前なんて『ただの友達！』とか言われてさ！もう眼中にないじゃん！俺はわざと大事な友達って言ってるのに！！」
赤「その遠回しが逆効果なのでは？」
木「う…赤葦、お前はがっつき過ぎだ！」
赤「俺はいつでも井上さん一筋ですから。少しずつ進展していけば良いなとは思ってます」
木「ふん！お前こそ『後輩として好き』で止まってるだろーが！」
赤「木兎さんは好きって言う単語すらないですね」
木「うぅ…赤葦のバカぁ！」
赤「ハイハイすみませんでした」
木「もう、早く携帯持って帰るぞ！」
赤「こっちのセリフです」
木兎くんと赤葦くんは1組で携帯を回収し、
すぐに教室から出ようとした。
「だ、ダメ！！」
友「けちー！！」
「もう！そーゆーのは彼氏とやってよ！！」
友「私達ズッ友でしょー！！！許してよー！」
「やだぁーー！！！」
木・赤「！？！？」
木「え、井上ちゃんの声じゃん！？」
赤「なんか叫んでましたね…」
木「ちょっと行ってみようぜ！！」
赤「あ、ちょっと…！！」
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作者名：Sちゃん | 作成日時：2021年6月5日 22時
