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episode60 ページ11

***







各クラスの選手宣誓により体育祭が幕を開けた。


周りを見ると1年生も2年生も可愛かったりかっこよくしてて盛り上がってるなぁと感心。


3年生もヤンキーで揃えてきたクラスもあれば、
Theスポーツマンで揃えてるクラスもある。




友「井上最初の種目は?」


「もちろん障害物競走!」


友「ウケる笑 優勝してこい笑」


「任せて!」




私が最初に出るのは言わずもがな障害物競走。
選手が真ん中に集まって学年ごとに順番に
競争をスタートして行った。




木「お!井上ちゃんだ!かわいい…!!」


鈴「ムスッ」


『なんか鈴木怒ってね?』


『そりゃ旦那があんなんだからだろ笑』


『木兎も懲りねぇな笑』




赤「体育祭の井上さんが最高すぎる件についてで本出せそうだな…」


友「赤葦の井上さん病悪化してね?」


友「こいつ去年からそうじゃん笑」




『次のレースはいよいよ3年生!6名の選手が並んでおります!注目なのは毎年参加の井上副会長でしょうか!今年のパン食い競走にも期待がかかります!』


「う…」


生「井上ちゃんまた言われてる笑」


生「井上!頑張れよ!」


「もー!」


仁「まま!ねねいる!」


母「ふふっ、Aの障害物競走は親の私が見てても飽きないからねぇ」


母友「今年も期待してるよ!」




注目が集まる中スタートした障害物競走。
私は誰よりも早く障害物をクリアし、
順調に前へ進んで行った。




『やはり井上副会長!圧倒的な身軽さで障害物を突破していくが…あぁっと!ついに来ました!パン食い競走!さぁ井上副会長ならぬ井上プロ!どうする!』


「う!今年も高いじゃん!なんで!!」


係「井上さんのためだよ〜」


係2「ほらほらー!」


「くっ…」


『井上プロ!必死に食らいつくが今年も届きません!』


木「ブハハハッ!」


赤「…」パシャパシャパシャパシャ


仁「ねねがんばえ!」


母「ふふっ」


母友「でた!」


「あーもー!取れない!!」


『後続も並んだ!毎年お馴染みの展開だァ!』


生「井上お先ー!」


生「頑張ってね!」


「んんん!」




私は勢いよくジャンプしてようやくパンの先っちょに噛みつけた。それでも取れなかったパン。




係「井上笑 前のやつら行ったから取っていいよ笑」


係2「ごちそーさん笑」


「悔しい!」







***

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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年6月5日 22時

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