デビュー61 ページ13
***
「それっ」
黒「お、上手い上手い」
影「先輩上手です!」
「やったぁ!」
赤「ナイスレシーブ」
日「おお!」
木兎さんがいじけてしまったため、
とりあえずできるメンツで始めることになった。
今日も影山くんにレシーブを教えてもらったので
昨日よりも上手く返せるようになった。
月「遠野っちうまいじゃーん」
「えへへ」
月「はい可愛い」
影「日向より上手い」
日「え!?」
「そ、そんなことない、日向くんの方が上手だよ」
日「くぅぅ…遠野先輩優しい…」
赤「影山意地悪だなぁ笑」
黒「ほらもう一本行くぞ〜」
「はいっ」
楽しいなぁ。
でもなんか木兎さんのうるささがないと
少し寂しい気もしてきた。
慣れって恐ろしいね。
黒「うっしツッキーナイスブロック」
月「当然ですよ」
影「ムカつく…」
「影山くん、そろそろ木兎さん呼ぼう?」
影「…そうですね。月島うざいんでそろそろ懲らしめて欲しいですね」
「私、呼んでくるね」
影「お願いします」
黒「お、木兎来んのか?」
月「え〜」
私はフロアの隅でいじけてる
木兎さんの所へ向かった。
「木兎さん、一緒にバレーしましょう」
木「俺は…遠野ちゃんに嫌われたくないからしないー!」
「えっ…私、木兎さんのこと嫌ってないですよ」
木「だってうるさい人嫌いなんでしょ」
「…ふふっ」
勘違いしてしょげてたのか。可愛いなぁ。
「そんなことないですよ…むしろ今、木兎さんいなくて寂しいなぁって思っていました」
木「え?そうなの?!」
「はいっ。楽しそうな木兎さん見てるの、結構好きですよ」
木「っ…」
「だから、一緒にバレーしませんか…?」
とりあえず両手を差し出して
木兎さんの反応を待った。
木「遠野ちゃん、ほんと優しい…」
「そう、ですかね?」
木「うん、好きだ!」
「あ、ありがとうございます」
木「…おっし!俺はこの合宿と春高で遠野ちゃんを惚れさせてみせるからなぁあ!!」
「…え?」
木「遠野ちゃん!!俺に惚れたらすぐ言ってね!!」
「え、あ、ん?!」
木兎さんは表情を一変させ、
ニコニコしながら私の手を掴んでいた。
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れな(プロフ) - めちゃくちゃ好きです、、良ければ全員分の落ちとか見れたら嬉しいです!更新楽しみにしてます! (8月5日 3時) (レス) id: 5c55cc0d78 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2021年4月23日 3時