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「良かったら先輩の教室まで送りましょうか?俺も2年の教室に用事があるので」
「ならお言葉に甘えて」
「ふふっ、それじゃ行きましょっか」
真波くんの後ろについて歩く。
「真波くんって意外と身長大きいんだね」
「男子の平均以上はちゃーんとありますよ♪」
「真波くんみたいなタイプは小さくて初めて愛嬌が出るんじゃないの?」
「顔面でカバーしてるので大丈夫です」
「ふーん」
確かにモテ顔かもしれない。
まぁそんなこと私には関係ないけど。
「A先輩は何組ですか?」
「分かりやすく言うと黒田くんと一緒のクラス」
「あぁ!先輩は黒田さんと仲良いんですか?」
「全然。今日初めて話した」
「えっ」
「え?」
「(黒田さん好きそうな感じの人だと思ったのになぁ…あの人もなかなか初心だね)」
「真波くんは仲良いの?」
「良い先輩だとは思ってますよー」
「曖昧な表現するなぁ」
「えっへへ。あ、そろそろ着きますね」
「うん。ありがとね、また!」
「はーいっ」
私は真波くんに軽く手を振って教室へと戻る。
「あれA!どこ行ってたのさ!」
「あーうんーまぁー色々と…」
「てか飲み物買いに行ったんじゃないの?」
「ヒッ!あーーーー!!!何も聞こえないーー!!!!!」
「何で茶化す!?てか顔赤いし!」
「こりゃなんかあったね…」
「う、うるさいなぁ」
せっかく落ち着いたはずの鼓動がまた高鳴りだした。
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さくみ(プロフ) - これ本当に好きです、、!!続き気になりすぎて死んじゃいそう、です (2019年8月28日 3時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2019年7月10日 21時