激。タイプな片想い【弱虫ペダル】 (ページ28)

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「ﾑｽｩ」

「七波、少しは落ち着いて行動するんだ」

「塔一郎の言う通りだぞバカ七波」

「…ふん」

泉田くんと黒田くんにお説教されている。
だが、聞く気は無い。

「もうすぐインハイなんだ。先輩方に負担をかけるような真似は控えてくれ」

「でも！インハイ終わったら先輩居なくなっちゃうじゃん…」

「すぐに居なくなる訳では無いぞ。それにみんな自転車が好きだ。何度でも遊びに来てくれるさ」

「単細胞は考える事がみみっちぃな」

「私に言ってんの黒田くん」

「おう」

「むかつく…！大体黒田くん最近荒北先輩の真似し過ぎじゃないのー？！」

「はぁ！？」

「荒北先輩は私のなんだから勝手なことしないでくれますー？」

「お前こそ最近荒北さんにうざがられてんだろーがよ！」

「う、それは…」

「止めないか2人共」

「塔一郎だってそー思うだろ？？」

「泉田くんは私の味方だよね！？」

「はぁ…」

「…泉田も苦労してんな」

「七波の制止以外にも黒田との揉め事も処理しなきゃいけないからなぁ」

「アレでは泉田に支障が出るのではないのかー？どう思うフク」

「そうだな。少しお灸を据えねばならん」

「ということだ飼い主荒北！フクの頼みだぞ？今日の部活後にでもあの2人をどうにかするんだなっ」

「あーくそめんどくせェ」

「頑張れ靖友」

「まぁ、そろそろ俺も限界来てたし丁度いいか」

「よろしくな荒北」

「任せとけ福ちゃん」

「黒田くんのバカ！」

「バカはお前だ！」

「あー止めろバカ2人ィ」

「！荒北先輩…」

「荒北さん…」

「助かった…」

「悪ィな泉田」

「いえ、後はお願いします」

「おう」

荒北先輩が私と黒田くんの前に立ちとても不機嫌そうな顔で見つめてきた。

「黒田、七波。お前ら部活後少し残れ」

「お、俺も！？」

「何があるんですか荒北先輩！」

「バーカ説教に決まってんだろボケなすがァ！！」

「いてっ！！！」

私は豪快に荒北先輩から拳骨を受けた。

「チッ…七波のせいで」

「黒田くんのせいで…」

「はぁ」

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