激。タイプな片想い【弱虫ペダル】 (ページ26)

今日:10 hit、昨日:2 hit、合計:41,554 hit

#25 ページ26

***

こうして私は自転車競技部のマネージャーとして入部し、荒北先輩とお近付きになることが出来た。

黒田くんや友達の援助もあり、
今ではすっかり先輩への耐性がついた。

もう泣いたり叫んだりしない、そう！
新しい自分を手に入れることが出来た。

この初恋を絶対に実らせようと決めた私は
新たな自分をフル活用して先輩へアタックすることにした。

最初は嫌われるかもしれないって思って少し怖かったけど荒北先輩は特に気にしてなかったようなので続けてみることにした。

それが入部3ヶ月後の事である。

「なぁ福ちゃん」

「どうした荒北」

「インハイまでもう１ヶ月切ったな」

「あぁそうだな…」

「今まで上手く言えなかったけどよ、その…色々とありがとヨ」

「！…あぁ。俺の方こそ」

「ヘヘッ。ぜってー勝つぞインハイ」

「もちろんだ」

ローラーに乗り熱い友情を胸に誓う2人。

「はぁ…かっこいい…」

「…おい七波。本音ダダ漏れだぞ」

「しょうがないでしょ黒田くん。かっこいいもんはかっこいいんだから」

「お前…ホントよく喋るようになったな」

「私は元々喋りますぅー！黒田くんが知らないだけなんだよ」

「あ？」

「なによ」

「こらこらユキ、七波。喧嘩するなよ」

「黒田くんも少しは泉田くん見習いなさいよ」

「うっせーな。誰のおかげで幸せな人生歩めてっと思ってんだ。お前はもう少し俺に感謝しろ」

「意地悪黒田くんには感謝の言葉もありませーん」

「てめぇ…」

「お前たち！ったく…荒北さーん！！」

「あ？またかヨ…おい黒田ァ！！遊んでねーで集中しやがれバーカ！！！七波ィ！てめェもいちいち黒田にちょっかい出してんじゃねェ！！！！」

「げ…」

「荒北先輩すみません！！大好きです！！！」

「うっせきめーんだよバーカ！」

「はぁあっ！」

「七波…喜ぶところではないぞそこ」

「七波まじキモい」

「黒田くんうるさい」

今日も荒北先輩に怒られてます！！
あの眼力で怒られるのたまんない！！！！！

はぁぁぁ好き！！！！

「ふふっ」

***