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「ふふっ」
私はスキップをしながらクラスへと入った。
「Aここんとこ毎日幸せそうな顔してるよね〜」
「どーせまた荒北先輩でしょー?」
「ちょっと。荒北先輩は私のだからね」
「いや誰も狙ってないって…」
「はぁっ、もう毎日先輩のことで頭がいっぱい!私の人生もようやくバージンロードをあゆみ始めたということ…」
「ダメだこりゃ完全に狂ってる」
「ここまで来ると重症だよねー…」
「そんなに好きなら告ればイイじゃん」
「それは無理」
「なんで?」
「私の心臓が保たないから、そして何より会話を一度もしたことがない」
「はァ!?」
「そんなに好きなのに…話したことないの!?」
「うん。私の一目惚れだもん」
「あんたって奴は…」
「しかもよりによって荒北先輩…」
「今朝も荒北先輩のお顔を見れただけで眼福だった!もう1日頑張れるよ私!」
「そりゃ良かったね…」
「荒北先輩って…なんかこう、怖いイメージあるからAの理想とはまた違う気がするんだけど…」
「え?あんなにかっこよくてスタイル抜群でクールな先輩どこにも居ないよ!!」
「なんか去年よりレベル下がってね?」
「荒北先輩のせいだね…」
「春先一番。まだ寒さが残るこの季節…まだ間に合う。まだ荒北先輩の萌え袖を見るチャンスはあるんだ!」
「なんの話!?」
「あーもー埒が明かない。今度黒田に相談してみようよ」
「え?泉田じゃなくて?」
「アレと会話したら筋肉バカ移りそうで怖い」
「チャリ部って個性強いよね…」
「ほんとそれ」
次はいつ荒北先輩に会えるだろうか。
***
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さくみ(プロフ) - これ本当に好きです、、!!続き気になりすぎて死んじゃいそう、です (2019年8月28日 3時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sちゃん | 作成日時:2019年7月10日 21時