検索窓
今日:15 hit、昨日:2 hit、合計:41,559 hit

#17 黒田side ページ18

***







「…悪かったね!!」




そう言いながらスカートの裾を握り締めた七波。
余程悔しいのか恥ずかしいのか分からんが、
可愛い顔を真っ赤にさせて俺を睨んだ。


んな顔荒北さんの前でしたら
1発で食われてるよお前。




「七波は顔が良くても鈍そうだな」


「はァ!?」


「ハハッ」


「黒田くんって性格悪かったんだね…!!」


「お前みたいな弄りがいのある奴見たら誰だってこーなるって」


「私で遊ぶなぁ!!」




七波が追いかけてきたため
俺は全力で逃げる。


後ろで「待てぇーー!!」とか言いながら
走ってる七波。


なんつーかなぁ。
可愛いわ。




「悔しかったら捕まえてみろ七波」


「言われなくとも…!!」




七波の奴意外と体力あんな。
しぶといくらい追いかけてくる。




「七波〜あんま下手な走りしてっと胸無くなんぞ〜」


「うっさい!」




ここら辺で勘弁してやるか。


そう思い俺は走ってくる七波の目の前で止まり
正面からぶつかった。




「ウグッ…」




案の定七波は俺の胸板に顔面をクリーンヒットし
変な声を漏らした。




「ぃ…たぁ…」


「七波捕まえた」


「っ…私が捕まえるんだっての」




七波は鼻を押さえながら俺の腕を必死に掴んだ。
俺は片腕で七波の頭を撫でた。




「ナイスファイト」


「…ん」




ちょっと嬉しそうな七波。
子供かよ。


とか言いつつ俺も嬉しそうな七波を見て
つい笑顔がこぼれる。


七波が誰も好きじゃなくてただの友達だったら
俺は真っ先に告白してたかもな。







***

#18→←#16



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
110人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さくみ(プロフ) - これ本当に好きです、、!!続き気になりすぎて死んじゃいそう、です (2019年8月28日 3時) (レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Sちゃん | 作成日時:2019年7月10日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。