#14 ページ15
***
「はい次ィ。なんで俺にべプシ渡したァ？」
「べ、プシ…ぁ…あれは…その、」
「おめーが飲みたかったんじゃねェの？」
「そう、ですけど…なんか…成り行きで…」
「え？お前もべプシ好きなのかヨ？」
「炭酸は…割と好き…です、コーラ系とか…もっぱら…」
「ハッ！可愛い面してんのに中身は肉食たァ気に入ったぜ」
「ぅ…」
これ、女の子としてマイナスポイントだよね…。
でも気に入ったって言ってた？？？
「昨日は死にそーなくらいべプシ飲みたかったからヨォ…すげー助かったぜ」
「えっ…」
荒北先輩…褒めるなんてスキルも持ち合わせてるの…
無理…ギャップ萌で死にそう。
過呼吸引き起こしていいですか！？！？！？
「つかあのまんま俺が飲んじまったけど良かったのかァ？」
「はい！むしろ！ウェルカムです！！ありがとうこざいます！！！！！……あっ」
「ﾌﾟｯ…」
思わず身を乗り出して気持ち悪いくらい
変なお礼をしてしまった。
荒北先輩は一瞬固まった後
小刻みに肩を震わせ始めた。
「なんだ、それ…ウケる…」
「っ…」
恥ずかしい。
私さっきからヤバい人だよね。
初恋の人目の前にしてお猿さんみたい。
「ハァーあ！」
「…」
「お前みたいなのがマネージャーしてたら部活盛り上がんだろーな」
「わ、私は、ただ…」
「つか今何部？」
あ、話は聞かないスタイルなんですね！？
強情で好きです！！！！
「…去年、部活辞め、ました」
「あ？そーなのかァ？」
「…ダンス部で、足怪我してから…踊れなくて、辞めました…」
「ダンス部ねェ…えろいダンスとか出来んの？」
「！？」
「お前まじで顔可愛いからヨ…バカみてェに告白とかされてたんだろォ？」
荒北先輩がいつの間にか耳元に顔を寄せて
語りかけるように耳打ちをしてきた。
私は思わずビクッとした。
「ち、がいます…」
「嘘つけー何人もの男に股開いて来た様な顔してんぞ？？」
「ッ！わ、私は…恋愛経験…ぜ、ろ…です」
「は？」
「…」
「マジで言ってんの？」
私はコクリと頷いた。
「…なるほどなァ？」
「？」
***
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
さくみ(プロフ) - これ本当に好きです、、！！続き気になりすぎて死んじゃいそう、です (2019年8月28日 3時) (
レス) id: 7862236ae4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Sちゃん | 作成日時：2019年7月10日 21時
