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魔法 ページ4

すご本当に魔法使ってるみたい





ヒースクリフ「っ、」



目眩を起こしたようにヒースクリフはその場に膝を着いた




『やっぱり無理をしないでください絶対に体調が悪いはずです、』



ヒースクリフ「大丈夫です、急ぎましょう魔法は直ぐに溶けてしまいます急がないと先生が、」



ヒースクリフを支えながら私は思った彼の必死さなどを見てお芝居などには見なかった疲労を隠して戦うカインの真剣さも




『お芝居じゃ、ない、?』


小さく心の声が出てしまった



カインは階段を登ってきてヒースクリフに心配の言葉をかけてきている



ヒースクリフ「賢者様こちらへ。」



『は、はい』



止まっている兵隊達の近くを通って階段を登る




ヒースクリフ「魔法が溶ける、!」


いっせいに兵隊達が動き出す



動き始めた兵隊達が私達を囲い込む




その時窓から不思議なワインのようなくらくらするような甘い香りがしてきた




顔をあげると先程までいなかったはずの窓辺に男性が腰をかけていた




優しく微笑みながらどこか妖しげだった




口元には長いパイプがくわえられている



?「こんばんは」




ヒースクリフ「シャイロック!」



?「いけない人カインと2人で無茶をして空を飛ぶのもやっとだったでしょう」



ヒースクリフ「だってファウスト先生が、」



?「わかっていますよあとは私達に任せなさい」



顔色の悪いヒースクリフの頬を撫でて男性はヒースクリフの肩越しに私に微笑みかけた




?「初めまして賢者様私は西の国の魔法使いシャイロック」



『魔法使い、』



混乱をしている私にシャイロックはにこりと上品に笑いかけてくる




シャイロックは何も言わずにふうとパイプの煙を吐き出した

すると白い煙がふわとさっきと同じようなワインの甘い香りが部屋中に広がった



兵隊達は酔っ払いのように足がふらふらし始めた



『お酒飲んでたのかな。』




あっという間に兵隊達は機嫌が良さそうな顔をしてばたばたと床に倒れていく

高く足を組み直してシャイロックはパイプから唇を離した


シャイロック「いい夢を。」



その時階段の上からカインが駆け寄ってきた


カイン「シャイロック助かった!」


シャイロック「今度1杯奢ってくださいね」


カイン「1杯とは言わず1晩付き合うさ賢者様、行きましょう」



行きましょうって言われても誰かも分からないしここは何処かも分からない。


彼の手をとってもいいのだろうか


視線がさまよった

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作者名: | 作成日時:2022年8月7日 20時

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