烏の中にもう1人の無気力くん

第９話 ページ9

日向Side
中学最初で最後の公式戦



俺のチームは惨敗



相手はコート上の王様



県内屈指の強豪校に進むであろう



その王様に



高校で必ずリベンジする



…そう心に決めて



俺はこの【烏野高校】へ進んだ



のに




「な」


「なんで居る‼⁉」


影「うぅッ」




なんで…



コイツが烏野に…



いやでも…



人違いッてことも…



…いや



いやいや



この顔もあの暴言の数々も！



おれは忘れてない！



こいつは間違いなく




「影山飛雄」


「お前…」


「去年の………」




影山は思い出そうとしながら日向の顔を見る


しかし




「名前は知らない」



おれは、悔しかったから名前を言おうとした



そしたら




『…タイミング間違えた』



入口から声が聞こえた



でもこの声って




「あぁぁぁぁぁ‼‼」


「な、なんでここに」


『なんでって、俺も烏野に来たから』



トイレさんは体育館の中に入ってきて俺の方に近づいてくる



え？




「えっと」


『オレンジ君はあれからどう、練習とか何してたの』




顔が近い




「その、あ」



『あのジャンプ力って元から？それとも誰かを参考にしているとか』



『あっ待ってこれから身近で君のジャンプの研究ができるっとことか』




そういってトイレの人はぶつぶつと何かを考えていた




「えっと…」


『あっ名前』


『俺は、星桜レイ』


『これからよろしくね』




手を差し出されて握手する



その手は豆が沢山出来ていた



手を外され



レイは影山の方を見て



影山の方に手を差し伸べる




『君がここにいるなんｔ』


「なんでここにいるんだ」


『話遮るなよ』




影山は推薦とかあっただろと睨みながらいう



レイは頭をかきながら




『推薦なら全部蹴ったよ』




全部めんどくさい奴いるからとか言ってた




『後ここに来るって前から探してたから』


「えっそれって」





なんでって聞こうと思ったら



また入り口から声が




「いや〜〜〜〜まさかの北川第一のセッターが烏野にねぇ〜！」


「でもぜってー生意気っスよそいつ！」


「またお前は…誰彼構わず威嚇するのやめろよ？」


「そ、そんな事しませんよ俺！」


「ちわス！」


「おース」


『あれは…』




いつの間にか俺の横に来ていたレイが呟く



先輩たちは影山の方だけに視線をおくってた




　

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