リンドウ【JH】 ページ3
《リンドウ…悲しんでいる時の貴方が好き》
JH「ｯなんで分からないんだよっ！！」
そう叫んで、私の頬を叩くホソク。
ほっぺも痛いけど、それ以上に心臓が痛くて。
自然と涙が溢れ出る。
JH「、ごめん」
申し訳なさそうな声とは裏腹に、
興奮したような顔で、私に寄り添う彼は
いつからこんな風になってしまったのだろうか。
昔と違って、私に手を出すようになった。
まるで別人のように。
私の涙を望むように。
私が涙を流すと、何故か嬉しそうな顔をする。
そんな彼を、今でも理解し難いし
どうしてそんな反応をするのか分からない。
本当は、怖くて嫌で別れたい。
だけど、
JH「A」
そーやって優しく呼ぶ声が。
次の日に謝りながらくれるリンドウの花が。
とっても綺麗で。
別れたいという気持ちをどこかへ投げ捨ててしまう。
こんな悪循環やめたい。
ホソクに振り回され続けるのは嫌だ。
そんなこと、思ったりもする。
でも、お花屋さんにもなかなか無いであろうリンドウの花を、一生懸命探してくれているホビの姿を想像すると、
自然と口角が上がってしまって。
優しいな、なんて思っちゃう。
あんな暴力男が優しいわけなんてないのに。
その度に悔しくて。
まだ好きなんだって思い知らされる。
JH「A、好きだよ」
この言葉も、聞き飽きた。
はずなのに。
一回一回心臓がドキドキして止まらない。
馬鹿だな…私。
完全に依存してる。
ホソクが帰ってこない日は
もう一生帰ってこない気がして
寂しくてたまらないし、
離れて欲しくないのが事実。
だけど、……
JH「A、別れよう？」
あなたはそんなことを言う。
期待に溢れた目で私を見つめて
答えを急かす。
『い、やだ、』
それしか言えない私は、想像以上に顔が酷くなっているだろう。
泣きじゃくって
別れたくないって必死にすがって。
そんな私を見てニヤつく彼は
JH「じゃあ、ずっと僕だけのAでいてくれるよね？」
別れなければなんだっていい。
私の頭は、この時点でぶっ壊れていたんだ
『なんでもい、っから！』
JH「そっか」
優しく微笑むあなたの手には
･
一輪のリンドウと赤い首輪。
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菜々(プロフ) - 架魅那さん» ああああああありがとうございます！！作者も狂愛大好きなんです！(なんの報告)これからもよろしくお願いします!!! (2018年7月29日 23時) (
レス) id: b2058b531d (このIDを非表示/違反報告)
架魅那(プロフ) - 更新おつかれ様です！もう一つのグク小説みたいなのも好きですが、狂愛も大好物です……他のメンバーも楽しみにしています！ (2018年7月29日 18時) (レス) id: 8d414a4488 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜々 | 作成日時：2018年7月29日 0時
