愛してる【JW】

結婚報道【桃】 ページ11

“昨日の昼間、ジャニーズWESTの小瀧望さんが、結婚を発表しました。”








テレビから流れてくる映像と音声を何度も何度も再生する。









いつもは撮らないニュースの録画を








一生消せないと思ったのは初めてだ。









デビューする前から大好きだったジャニーズWEST。









特に大好きな小瀧望くんが、









昨日、結婚を発表した。









ジャニーズにしては早すぎるし、むしろ望くんは最年少だし









訳が分からなくて、涙が流れてきた。









“結婚相手は一般人女性、同い年と記載されています。”









一般人女性かぁ。









なんだか私たちの知らない所で出会ってたって考えるのも嫌だし、、、









どーせなら芸能人がよかったって言うか、、、









んーでもそれはそれで嫉妬しちゃうし！









『私も同い年じゃん！私でもいいじゃ〜ん、！』









なんて、悲痛な叫びを漏らしながら









部屋の中の望くんのグッズやポスター、写真を眺めていると









また、目が潤んできた。









そんな時、インターホンがなった。









ライブの参戦服でも届いたのかなぁ









涙を吹きつつ急いでピンク色の上着を羽織って玄関を開ける。









「宅配便でーす。」









あーあ。こんな心情だから、誰の声でも全部望くんの声に聞こえるよ、、









そんなことを思って顔を上げると、









そこに立っていたのは、紛れもなく望くんで。









『え、え？？？え？、』









私はもう普通にパニック。









小瀧「宅配便かと思った？笑 はよウエディングドレス選びに行こうや！」









なんてニコニコ笑顔でいう望くんを見ていると









妄想とか夢を見てるのかなと思って









ほっぺをつねってみるけど、普通に痛い。









小瀧「はよしいや」









そう言って手を握られると









現実を感じて私は一気に天国へ舞い上がった気分だった。









もう片方の手に強く握られたナイフと、狂気じみた笑顔に気づくまでは。






【完】

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