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夢主side
(タイトルに誰sideか書いてない場合夢主です)
あ…立花の目が輝いてる……
若武とかいうヤツに言ったら喜ぶ、とか考えてんだろうな…
「最初は確か今月の第一月曜だと思ったな。北中の図書館で、まだラベリングしてない新しい本が60冊くらい消えたんだ。で、次は西中で、やっぱり入ったばかりの本が40冊どっかにいった。これが第二月曜。この時点で、最初の北中の事件との関連性が疑われて、連続盗難なんじゃないかって事になったんだ。それから一週間して市立羽場図書館で、新刊が100冊やられた。これが第三月曜。月曜ばっかだよ。どこも火曜日の朝、出勤してきた職員が発見したんだ。」
へぇ……北中に…西中に…市立羽場図書館…
ん？…この3ヵ所って…確か……
んで…あそこには……あれがあったよな…
……後でオーナー調べとくか。
それに月曜…か。日曜に打ち合わせとかしてんのか？
それなら…日曜に何か集まりがある？
それも含めて…調べるとしますか…
「盗まれるのは、新しい本ばかりなのよね。」
これ…立花犯人は綺麗好きかも、とか本棚に盗んだ本並べてる、とか思ってんだろーな…
悠飛に教えとくか…
『悠飛』(ﾎﾞｿｯ
「ん？」(ﾎﾞｿｯ
『立花』(ﾎﾞｿｯ
「あぁ…」(ﾎﾞｿｯ
スマホ…見えたかな
あ、悠飛と立花の目合ったな。
「お前、犯人は綺麗好きかも、とか思ってるだろ」
立花…頷くなよ…汗
「犯人は本棚に盗んだ本を並べてる、とか」
「馬〜鹿」
怒った…な
『図書館の本にはラベルを貼るし、図書館名の印鑑を押すだろ？犯人は態々その作業が行われていない、入ったばかりの本を狙ったんだ。』
「何故か。それはラベルが貼ってあったり印が押してあったりすると直ぐ図書館の本だって分かって、どこの古本屋でも買ってくれないからさ。」
ん、流石悠飛。分かってる。
「つまり、売り飛ばすのが目的で盗んでるのか。」
部長がそう言った。
まぁそうなるよな。犯人は金が足りない…
そしたら……確率は高いよな……
そんな事を考えていたら副部長がほっとしたような息をついた。
「じゃあ盗難防止は簡単よね。新しい本が入ってきたらその場ですぐ図書館の印鑑を押せば良いんだもの。」
事件…これで防止"は"出来るけど…
犯人は確実に200冊盗んでるからなぁ…
すると副部長が
「直ぐ図書部の部長にそう言ってやろっと。これでもう被害は出ないよね。」
被害"は"ね
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作者名：驪乃 | 作成日時：2021年6月3日 21時
