浜田中の秀才くん【探偵チームkz】 (ページ26)

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25 彩side ページ26

その様子が物凄く生き生きしていたので翼が翼と柊さんが揶揄うような声をあげた

「若武、この事件を派手にしようとしてるでしょ」

『《現場を調べるより良い方法を思い付いた、さっきの恋する図書館。そこにかなりの蔵書があるって話だから犯人にその情報を流し、まだオープンしたばかりだから印鑑を押してない本も沢山ある、売れる本が盗めると騙して誘き寄せ盗ませる！！これで完璧！！》とか思ってんだろ？』

若武はニヤッと笑う

「そうだ。そして、そこを待ち伏せていた我らkz7(セブン)が捕まえる！」

げっ、自演自作だ！

「で、お手柄kz7(セブン)という事で、テレビの朝のワイドショーに出演する」

私はその時気が付いた

若武の詐欺師的才能を持ってすればどんなに地味な事件もたちまち派手に盛り上げられるんだって事に！

このペテン師！！

「でもそういう罠をかけるって、社会常識的にどうよ」

問題があると言わんばかりの翼に若武はしっかりと頷いた

「勿論、良いに決まってる」

良くないでしょっ！

「相手はどっちみち泥棒なんだしkz7(セブン)は正義の為なら手段は選ばん」

正確には、テレビに出る為には、だよね

「おい、」

上杉君がガックリとテーブルに顔を伏せながら弱々しく呟く

「7(セブン)の連呼やめろ……」

あぁ……瀕死……

「でもテレビでkz7(セブン)って発表しちゃったらもう定着するよね、それ(7)で」

小塚君の言葉に黒木君が同意する

「ん、テレビの影響力って強いからね。一旦kz7(セブン)で広まったらそれ以降はkzって言ってもあぁ、7(セブン)ね、とか言われる事になるよ」

上杉君はビクッと背中を震わせ静かになった

死んだ……

柊さんはそんな上杉君を突いて面白そうにしてる

「今週の土曜、恋する図書館の下調べに行くぞ」

若武は意気揚々と宣言する

「朝8時25分、図書館前に集合だ。開館を待って入る」

まぁ、下調べくらいは良いかな

今週の土曜は学校も休みだし

あ、そういえば私、日曜も行くんだった

土曜にとゃんと調べておけば翌日マリンを案内出来るかもね

『ねぇ、その事なんだけどさ』

え？

「なんだ、柊」

『僕もkzに入れてくれない？』

え

えぇぇぇぇぇ！？

「なんでだ？」

『なんか面白そうだなって思ったのと情報収集が黒木1人だと大変だろ？だからさ』