浜田中の秀才くん【探偵チームkz】 (ページ24)

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23 彩side ページ24

最後に若武がキッパリと言った

「アーヤ、柊。お前らそのハート形の空間から誰を見たいんだ！？」

え、特別無いけど……

「ハッキリ言え！！」

『んー……僕は……』

皆が柊さんに注目してる

勿論私も

『立花かな』

へぇ……立花さん、良いなぁ

………………ん？？

「え、A！！アーヤの事好きなの！？」

翼が声を荒らげる

『いや、特に。友達として……少し的な』

「友達として……かよ……ビビった…」(ﾎﾞｿｯ

上杉君、完全に柊さんに落ちてるよね

だって柊さんの好きな人が私って言った時目がヤバかったもん

でこっちを凝視してた

「で！アーヤはどうなんだ！！」

若武に真っ直ぐ見据えられて私は仕方なく答えた

「私、恋にはあまり興味無い。恋しなくても友情があればそれで充分だって思ってるから」

瞬間、上杉君が息をつきながら呟いた

「俺も最近までそっちだった……なんか疲れるし」

小塚君が顔を顰める

「僕の友達が彼女作ったら行動をスマホで監視されてすごく縛られるって嘆いてたよ。彼女とトラブったら前に送ったメールをSNSで公開されたって子も居るし。僕もこの頃彼女は要らないかもって少し思ってる。危険は回避したいからさ。でもそういうのをしないって分かってる子なら良いかな、みたいな感じだよ」

少し遅れて黒木君も声を上げた

「俺も恋はしない派だから…………って思ってたんだけどな」(ﾎﾞｿｯ

そう言えば黒木君は前にチョコレートは受け取らないって宣言してたんだっけ

なんか事情があるのかな

「歴史的に見れば」

翼が慎重な表情で言った

「日本人の気質には恋愛より愛情とか友情の方が馴染むんだよ。俺もどっちかっていうとそっち派」

『僕も最近はそっち派かな……』

私と柊さん、男子4人の意見が一致しそれを見た若武は唖然呆然！

「お前ら本当に彼女とか彼氏欲しくないのか！？クリぼっちとかバレンタインぼっちで良いのか！？」

柊さんを含めた5人は顔を見合わせる

「欲しくないって事は無いけど積極的に作ろうのは思ってない。自然に任せる感じ」

「ん、彼女居なくても他に楽しめる事って沢山あるしね」

『そもそもさ、小塚の話聞いてカレカノ作る気になる奴居んの？女も男も例外じゃないだろ』

「てかさ現実的に考えれば付き合うのって面倒じゃね？いろいろと時間取られるだろ。そうでなくてもクソ忙しいのにさ」

「俺は1人覗いて恋愛の必要性ってあんま感じてないね。」