浜田中の秀才くん【探偵チームkz】 (ページ15)

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14 彩side ページ15

じゃ、その酵素を増やさないようにすれば良いんだよ。

「今後はどうすればPTPRJが増えないように出来るかを研究するんだと思うな。それが完成すれば肥満に悩む世の中の多くの人間が救われるよ。勿論僕もね。」

早く出来ると良いよねぇ

「小塚ってよく読んでるよね、科学誌。Aも読んでんの？」

『まぁね。科学は面白いから。』

「凄いや…」

翼は敬服すると言ったような口調だった。

「科学論文ってかなり英語力ないと読めないだろ。」

え？日本の論文は日本語じゃないの？

『慣れれば読めるもんじゃない？』

「えぇ…俺も時々読むけど途中で挫折する事多いもん」

「僕も辞書を引きながらだよ…全く柊は凄いや」

3人の会話に目をパチパチしていると黒木君と柊クンがクスッと笑った

「論文って殆ど英語で書かれてるんだ」

『幾ら日本の論文でもね。だから英語力が無いと読めないってのはその事。』

そうなのっ！？

じゃ、今まで上杉君とかもよく話に出してたけどあれ全部、英語だったんだ。

それ読んでたんだね…すごっ！

私は未だ若武と掴み合っている上杉君に目を向けた。

尊敬するかも。

すると上杉君はそれを感じたらしくふっと動きを止め、暫し固まっていた

やがて手を離し此方に戻ってくる

「おい何だよ、逃げるのか」

不満そうに声を上げた若武に向かってベー

「お前の相手をしていると自分のレベルが下がる事に気が付いた。今後は二度と付き合わんからそのつもりで。」

若武はいかにも悔しそうに顔を歪めでも、たった1人でそこに立っていても仕方がないと

思ったらしく、間もなく引き返してテーブルについた

「じゃ続きを美門、お前の近況は？」

若武…柊クンの存在に気付いてない…？？汗

私は話題に困っていた翼が何を話すのかちょっと心配しながら耳を傾けた

「えっと…第二次世界大戦に興味持ってる」

う…確かに歴史だけどあまりにも近すぎて意外だ

「今調べてるのは真珠湾攻撃。」

真珠湾って確かハワイだよね

そこにアメリカの海軍基地があってそれを日本がいきなり攻撃して太平洋戦争が始まったんだ

「真珠湾攻撃は日本の奇襲って言われてて今でもアメリカ人から激しい非難を浴びてるでしょ」

翼がそういうと上杉君と柊クンが大きな溜め息をついた

「俺、ハワイ行った時真珠湾を見学したんだ。そしたら階段の手摺りにRememberPearlHarborForeverって刻んであった。」