浜田中の秀才くん【探偵チームkz】 (ページ14)

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13 彩side ページ14

(これから基本彩sideかもしれません…汗)

相手に得点が加算されるオウンゴール………

待って面白いっww

「アーヤ笑うな」

若武は不貞腐れた顔でテーブルに頬杖を突いた

「さっき説明し損ねたけど、俺、あん時脳震盪状態だったんだ。その前に空中でボール取り合って、相手のMFと頭ぶつけてさ、フラフラしてたんだ。で、カウンター食らいそうになったから大急ぎでボール奪いに行ってマルセイユルーレットで抜こうと思って反転した途端一瞬記憶が飛んで、目の前に見えたゴールを相手のゴールと勘違いした。」

すると上杉君が素早く手を伸ばし若武の頭を小突く。

「言い訳をするな。オウンゴールなんてする奴は兎に角、ただの間抜けだ。」

若武はムッとして立ち上がった。

「やったな。倍にして返すぞ！」

上杉君も立つ

「おぉ、受けてやらぁ」

テーブルを離れていく2人を黒木君が仕方なさそうに見送る

「こっちはこっちで話を進めよう」

そだね。

『ねぇ、何の話してたの？さっきは若武が話してたみたいだけど』

「近況報告だよ。Aも学校で聞いてただろ？それだよ。」

間入れずに翼が答える。

『あぁ。ちょっと話聞かせてもらうのはアリ？』

んー…どうだろ…若武が何て言うか……

「まぁ大丈夫なんじゃない？」

まぁ聞くだけなら大丈夫かな？

「んじゃ柊も参加で。次は…小塚、いける？」

名前を呼ばれて、小塚君は片手でお腹を撫でた

「僕、最近また太ったんだ。」

あら。

「どうしても色々食べたくなってさ。」

そういう時ってあるよね。私もそう。

「で、なんで食欲ってあるんだろうって思って仕組みを調べようとしていろんな科学誌を当たったんだ。」

私は凄く感心した。

だって太ったって感じた時、まず考えるのはダイエットとかでしょ？

太った根本原因を究明しようなんて、普通は思わないもの。

やっぱり小塚君は学者タイプなんだね。

きっと将来はお父さんみたいな研究者になるんだろうなぁ。

「イギリスの科学誌に研究が載ってた。でもそれって日本の基礎生物学研究所が発表した論文だったよ。」

へぇ日本の研究所がイギリスの科学誌に発表するんだ。なんか不思議。

『あぁ、あれか…』

え、柊クンも読んでたの？

「それによると食欲が抑えられなくなるのはある種のホルモンの働きが弱くなるからなんだって。その結果脳細胞内にPTPRJって酵素が増えるらしいんだ。これがそのホルモンの働きを抑えてしまう」