こんな人生聞いてない！2 (ページ4)

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『部長、次のプレゼンなのですが先方が先ほど、、』
「、、あーーなるほどね。ちょっともう一回諸々検討し直してみるわ。、、、あっ、！そうだそうだ。明後日の会議なんだけどね、実は、」

、、、、

『(背中が、痛い、、、、。)』

おっそろしいほど鋭利なのが一つと、哀れみを含めつつもすっと冷たい視線が二つ目。持ち主は分かってるが勿論振り返る勇気なんてありません。はい。

「〜で、いいかな？」
『えっあ、はい！』
「じゃ、よろしく」

うーわやばいなんも聞いてなかった
よろしくって何を！？でも聞き直すことなんて出来ない。反射で返事もしちゃったし。

そう後悔しながら、どうやってなんとか今の話をもう一度聞こうかと思っていると、
「これね、さっき話した今後のざっくりとしたレジュメ」
ぺらりと笑顔で渡された。あーー耐えたーーーっ！！！

ありがとうございますと言った後自席に戻ってふぅーっと息を吐く。今日から明後日までの動きを確認しながら今の部長の心の広さに感動した。
そして。明後日の会議の資料に追加することをメモしていたところに

「ねーA♡」
『ヒッッッ、、』

妙なテンション＋ニコニコしている樹が来た

『な、なんでしょうか、、』

さっきまで背中から貫通するんじゃないかってくらい冷たい視線を刺してきてた彼がだよ？？にっこにこで話しかけてきてんの！！え、普通に考えてやばいよね？？恐怖しか感じないよね！？！？

「2504」

『、えっ、？』

「今週の木曜の仕事終わり、オレん家集合ね」

『、、いやいやいやえ、ちょ、』

「金曜が祝日だから宅飲みすんの。ウチのマンションの場所は知ってんだろ？あ、さっき言ったのが部屋番だから」

『、、、えっ、宅飲み！？なんでいきなり！？』

「んふ、どうせシラフで聞いてもホントのこと言わないだろーから。酒に力貸して貰おーって」

『それ知ってて行く馬鹿いる！？』

白状させる為に宅飲み開催！なんて言われて行く人いますかね？？おかしくない！？私相当幼稚だと思われてる！？

「マー来なかったら来なかったで、こっちにも策はあるし」

『喜んで参加させて頂きます』

だいぶ食い気味で言うとニヤニヤと満足したような表情で自分のデスクに戻って行った。

『あ"ー、あの顔引っ剥がしてやりたい、、』
　
明後日の会議の資料追加、次のプレゼンは一から練り直しになった。そして、先方に連絡と確認。

恐怖の宅飲み。

『考えること多いって、、』