Je t'aime〜愛しの彼との短編集 (ページ10)

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それからタイミングを見てAちゃんに話しかけ続けた。

北斗に「振り向いて貰うにはどうしたら良いんだろ、」
と相談すると、ガチの方で精神科の受信を勧められた。心外なんですケド。それから、ありとあらゆる人脈を駆使して情報を集めた。どーゆー奴がタイプなのか、とか趣味とか？あと今彼氏はいるのか、とか。

彼氏はいないってさ。Aさんの友達から聞いた。と高地に呆れられながら言われた時はマジでガッツポーズした。
恋愛初心者かよ、と笑われたがまぁ、図星である。

それから2ヶ月後。

本当に今までで1番緊張した。イヤホンを付けようとしているAちゃんをカフェに誘って、隣を歩く。

あー！カフェまで遠いって！！オレ1人で予行練習したときの何倍も遠く感じた。いきなり誘ったから絶対なんかやばい奴って思われたかな、つか単刀直入に告白ってキモいか？うわぁ北斗と打ち合わせしたのに！！全部飛んでしまった。

やっとカフェについて、余裕ぶってブラックを頼んだ。勿論味なんてなにも分からない。口から心臓が出そうになりながら、

告白した。

『私で良ければ、笑』

その瞬間パチンと目の前の全てが弾け飛んだ感覚が襲った。他のお客もいるのに、思わずAちゃんの手を取って立ち上がる。そのときの笑った顔が本当に可愛くて、どうしても守りたくて、絶対大事にするって決めた。

え、それなのに今オレなんて言われた？理解が追いつかない。他の子？え？マジで大混乱してるんだけど。

「、え、待って待って、どういうこと？」

『いや、だから私は樹くんの女の子の一部以下なわけだからっていう、、』

、、、

あー、分かった。

ようやく合点がいった。

「つまり、Aちゃんはキープされてる女のコたちの一部だと思っちゃってことか、、」

やっと理解した。これ結局のところ、オレが今まで遊び続けて生きてきたから、遊ばれてるって勘違いされてたってことね。

、、、あぁもうオレの馬鹿野郎！！！そりゃそうだよな！オレだって逆の立場だったらそう思うよ絶対

そぉ言えば北斗に忠告されてたかも

「ちゃんとAちゃんだけだよ、って伝えなさいね？」

言われたわ、言われた。

クッソガチで、、ほんとに、、あ"ぁー、、

〜Aside〜

さっきから目の前の樹くんがずっと唸っている。
え、本当になんか、ちょ、大丈夫？

いよいよ心配になって、声を掛けようとしたとき

「っ、」

『、え？』

いきなり樹くんに抱きしめられた